卓球のアジア選手権女子シングルスでリオ五輪金メダリストの中国人選手らを次々と破って優勝した平野美宇。中国メディアは「ハリケーン」と称賛し、韓国メディアは「卓球界の万里の長城を崩す」と驚いている。

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2017年4月22日、卓球のアジア選手権女子シングルスで、リオデジャネイロ五輪金メダリストの中国人選手らを次々と破って優勝した平野美宇。中国メディアは高い攻撃力を備えた平野を「ハリケーン」と称賛。韓国メディアも「卓球界の万里の長城を崩す日本人少女が現れた」と驚いている。

平野は中国・無錫で開かれたアジア選手権の準々決勝で、世界ランキング1位のリオ五輪金メダリスト丁寧を3―2で破る大金星を挙げた。準決勝では世界ランク2位の前回覇者・朱雨玲をストレートで撃破。決勝でも完全アウェーの中、勢いそのままにストレートで同5位の陳夢を破った。

平野について、中国共産党中央委員会機関紙「人民日報」の電子版・人民網は「まだ17歳だが、これまでに何度もその実力の片りんを見せていた」と前置き。「例えば、2014年のITTFワールドツアー・ドイツオープン女子ダブルスで、伊藤美誠と『みうみま』コンビを組み、優勝。16年10月の卓球女子ワールドカップ女子シングルでは史上最年少で優勝し、金メダル独占状態だった中国に待ったをかけた」と報じた。

人民網は南寧晩報の記事を引用し、「極めて高い攻撃力を備えた平野選手は『ハリケーン・ヒラノ』との異名を取り、高く称賛された」とも報道。平野が試合後、「今後の目標は『東京オリンピックで2個の金メダルを獲得することだ』とメディアに対して豪快に言い放った」と語ったと紹介し、警戒している。

中国選手の敗因に関しては「中国の戦法『前陣速攻』はスピード重視で、そのテクニックは大きな優位性を誇り、数十年にわたって勢いのあるまま栄え続け、世界一の座を守ってきた。今、日本が中国の成功例に学び、そのスピードは中国よりも速くなっているほどだ」と分析。「女子選手の中で、平野のスピードはほとんどの中国の選手よりも速い」としている。

さらに、中国の卓球専門誌は劉国梁・中国卓球代表総監督の見解を掲載。この中で劉総監督は「東京五輪では日本はホームで中国を迎え撃つ。中国にとっては重圧となるだろう。優勝したのが福原愛や石川佳純ならまだよかった。彼女らはすでにプレースタイルが完成しているからだ。一方、平野美宇はまだまだ成長する可能性を秘めている」と危機感を強めている。

平野の活躍は韓国でも注目を集め、朝鮮日報は「難攻不落と言える『卓球界の万里の長城』を崩す日本人の卓球少女が現れた」と驚嘆。「中国・無錫で開催されただけに、平野の『中国人各個撃破』はなおのこと価値があると高く評価されている。そのため、海外の卓球ファンは平野に「チャイニーズ・ドラゴンスレイヤー(CHINESE DRAGON SLAYER)というニックネームを付けた。『ドラゴン(竜)』は中国を指し、『スレイヤー』は『殺す人』という意味だ」と伝えた。(編集/日向)