体温を0.3度上げる!? DMMの新オフィス

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WEBを通じて様々なコンテンツを提供しているDMMグループが3月6日、約15年間本社を構えていた恵比寿ガーデンプレイスを離れ、住友不動産六本木グランドタワーに移転した。

入居するのはオフィス棟内の23〜27階5フロア。デザイン・設計に携わったのは、「ウルトラテクノロジスト集団」と呼ばれるチームラボだ。

移転間もない3月某日、同社の野本巧チーフクリエイティブオフィサーにオフィスを案内いただいた。まずは、24階にある総合受付から会議室エリア、オープンスペースまで、話題のオフィスの内側を紹介する。

アートとグリーンで待つ人を退屈させないエントランス

野本巧(以下、野本):通常のオフィスだと、会社の看板を飾る壁が必要なんですが、その壁を作りたくなかったんです。せっかく窓があるので、外光を取り入れつつ何かしら演出できないかと考え、看板は外に設置しました。



ガラスに映る映像は、プロジェクターで投影しているのではなくてディスプレイです。液晶TVに使われている液晶フィルムを使っているので、エントランス側からは見えますが、反対側からは見えません。また、天井にあるセンサーで人物とディスプレイとの距離を感知しているので、人が近づくと避けるように映ります。



新しいオフィスは、森の中をイメージしていて、ここにある植物は全て自生しています。全部で256種類あり、弊社のパンフレットには会社のことは一切書いておらず、植物の解説が載っています(笑)。

エントランスをこのようなスタイルにしたのは2つの理由があって、1つは外光を取り入れたかったから。もう1つは、椅子を置かないスタンディング形式のウェイティングスペースにすることで、来客が多い時間帯でもスムーズにご案内ができるようにしたかったからです。

それでも立ったままで2〜3分お待たせしてしまう場合もあるので、その間リラックスしていただけるようグリーンを置き、退屈しないようにデジタルアートを設置しました。

個室ゾーンは遊び心いっぱいのジャングル

野本:受付に向かって右手側が会議室エリア。そして入ってすぐの部屋が「Anteater(アリクイ)」で、隣が「Bear(クマ)」。左側から時計回りで、それぞれ違う動物の名前がついています。ドアノブを全部取り払って、壁をフラットにしているので、どこに部屋があるかわからない状態にしているんです。



谷本(WEB編集長 谷本有香):わ、すごい!アミューズメントパークみたいですね!

野本:いえ、オフィスです(笑)。予約してある会議室に到着すると、動物の名前が表示され、身体についてる花が散ります。そして白く光ったところを押すと、ドアが開く仕組みになっています。



谷本:個室はいくつあるんですか?

野本:26個です。設計士がこの空間で通路と部屋を区切ったら26部屋になって、たまたまアルファベットの数と同じだったんです。

でも、「X(エックス)」ではじまる哺乳類は1種類もいなくて(笑)。ほとんどが昆虫と小鳥だったので、その中では大きいアフリカツメガエル(Xenopus laevis)になりました。カエルもちょっとご案内には向かないかなと思って、消防法でどうしても個室を作れないエリアがあったので、そこにスタンディングのテーブルを入れて「X」にしようということになりました。最終的には、25の個室と1スタンディングエリアですね。

体温が0.3度アガる部屋

野本:個室毎に部屋の形やテーブル、椅子も25種類全部違います。市販のものもありますが、チームラボの作品を取り入れたアートテーブルもあるんですよ。



ただ、アートテーブルだと忘れ物に気づかないんです。フリスクとか置くと、もう分からない(笑)。でも、意外とミーティングしやすいと思うんです。僕だけかもしれませんが、ここに座ると体温が0.3度くらい上がるというか、テンションは間違いなく上がってアイデアが出やすくなるような気がします。

同じアートテーブルでも、テンションがアガる部屋と優しい気持ちになれる部屋があって、アートの効果を感じますね。

谷本:議論の内容に差が出てきそうですね。

野本:そうですね。コンプライアンスのような真面目な内容の会議は普通の個室でやったほうが良いかもしれません。アートテーブルの部屋だと「ま、いいんじゃない?」ってなってしまいそうですから(笑)。続いてライオン部屋へどうぞ。



野本:ライオンは百獣の王なので一番派手なんです。ここは部屋に着いても扉が白く現れず、隠し部屋みたいになっています。内装は茶室をイメージして作ってみました。ミーティングができるように掘りごたつになっていて、外国のお客様に喜んでいただけるかなと思っています。



部屋にはそれぞれタブレットが設置してあり、部屋を使い始める際にチェックインします。すると画面表示が切り替わって、ドリンクメニューが出るようになっているんです。

野本:エントランスから左のオープンスペースには、窓沿いにガラス張りの個室が並んでいます。先ほどの個室エリアはチームラボの設計ですが、オープンスペースはCPO設計という別のデザイナーに担当してもらいました。基本的には個室と同様の扱いで、テーブル毎に予約を取ることができます。



野本:ここには写真ブースもあって、プリクラのようにフレームを選んで撮影できます。撮った画像はオープンスペース内にあるモニターに映されます。

谷本:亀山さん(亀山敬司会長)がいっぱい!このフレームがいいです!



野本:画像はモニターに加えて、「DMMカメラ」のフェイスブックページにもアップされます。お客様とのコミュニケーションのために設置しました。おかげさまで好評いただいていますが、亀山のフレームが一番人気みたいですね(笑)。