韓国ソウルの中国大使館の外で抗議運動を行う歴史家と活動家たち(2017年4月21日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】米中間の外交に揺さぶられる韓国は時に「クジラ2頭に挟まれたエビのようだ」と表現されるが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が米中首脳会談で習近平(Xi Jinping)国家主席から朝鮮半島(Korean Peninsula)は「かつて中国の一部だった」と聞いたと発言し、韓国の世論はいら立ちを募らせている。

 この発言は、トランプ大統領がフロリダ(Florida)州に所有するリゾート施設「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」に習主席を招いた際に飛び出したという。

 トランプ氏が米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)に語ったところによると、両首脳が北朝鮮の核開発問題について話し合っていたとき、習氏は中国と朝鮮の歴史について語り始め「何千年もの間に……多くの戦争もあった。朝鮮は実際、中国の一部だった」と述べたという。

 習氏の正確な発言の詳細や、トランプ氏が正確に発言を引用したかどうかは不明だが、韓国では中国の拡張主義を警戒し、政治家や歴史家、市民らが憤慨している。

 韓国外務省の報道官は「韓国は過去数千年間、中国の一部だったことはないというのが事実であり、これは国際社会でも認められている明白な歴史的事実だ」と反論した。

 また韓国の主要紙、中央日報(Joongang Ilbo)は、韓国人は中国の国家主席に「あぜんとしている」と述べ、「トランプ氏が習氏の言葉を本当に正確に伝えているとすれば、朝鮮人のアイデンティティーに対する重大な挑戦だ」と書いた。

 聯合(Yonhap)ニュースによると、韓国の歴史家や活動家たちは21日、習氏の「ばかげた発言」に抗議するために中国大使館の外で集会を開いた。

 一方、中国外務省の陸慷(Lu Kang)報道局長は、習氏の発言の確認を拒み、「そのことについて朝鮮人は懸念すべきではない」と述べた。
【翻訳編集】AFPBB News