ベネズエラの首都カラカスで、ニコラス・マドゥロ大統領に抗議するデモ中に略奪の被害を受けたスーパー(2017年4月21日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の退陣を求めるデモ隊と機動隊が衝突を続ける南米ベネズエラで、デモに関連した死者数が3週間で計20人に達した。首都カラカス(Caracas)では21日夜からの衝突や略奪により、一晩で12人が死亡した。

 目撃者の証言によれば、カラカス市内の東、西、南側の地区でマドゥロ大統領の退陣を求めるデモ隊と、機動隊および親政府派の自警団員が衝突を繰り返した。

 市内南西部エルバジェ(El Valle)地区に住む建設作業員の男性(33)はAFPの取材に対し「戦争のようだった」と恐怖を語り、警察が催涙弾を発射し、武装した市民が建物に銃を撃ち込んでいたため、自分は家族と一緒に床に身を投げ出していたと述べた。

 当局によると、同地区では11人が死亡。うち8人は混乱に乗じてベーカリーショップで略奪行為を試みた最中に感電死したと伝えられている。残り3人は射殺された。

 さらに、同地区にある産科病院からは新生児を含め54人が避難した。政府は「反政府勢力に雇われた武装集団」が病院を襲ったと説明しているが、反政府勢力側はこれを否定し、マドゥロ大統領の「独裁政権」が催涙ガスを発射したせいで避難を余儀なくされたと述べている。
【翻訳編集】AFPBB News