2016年3月8日、慰安婦記念館の看板除幕式に出席する陳蓮花さん(手前右)と馬英九総統(当時)

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(台北 22日 中央社)台湾人元慰安婦の陳蓮花さんが20日夜、腸破裂による感染症のため死去した。92歳。生存する台湾人慰安婦は3人だったが、残り2人となった。知らせを受け馬英九前総統は21日、フェイスブックを更新。「日本の軍閥の残虐な行為と日本政府の道理をわきまえない態度を引き続き批判していく」とつづった。

陳さんは1924年生まれ。18歳の頃、「看護婦」の名義で半強制的に日本人にフィリピンに連れて行かれ、軍の性奴隷とされたという。陳さんは生前、日本政府に謝罪と賠償を求めていたが、願いは果たされなかった。

馬氏は2014年4月17日、日本への台湾割譲119周年の日に陳さんを総統府に招き食事をともにしたほか、2015年5月の総統就任7周年の際にも来賓として陳さんを招待していた。

馬氏はフェイスブックで「私たちは今度もずっとあなたの誠意と勇敢さを懐かしむでしょう」と悼んだ。慰安婦問題については「人道と人権の原則的な是非に関わる問題であり、忘れたり回避したりすることはない」との考えを示した。

慰安婦記念館「阿マ(おばあちゃん)の家 平和と女性人権館」(台北市)には22日から、陳さんの追悼コーナーが設けられる。

(陳至中、謝佳珍/編集:名切千絵)