壊された八田像、台南市長の対応に野党ら不満噴出  「媚日だ」/台湾

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(台南 22日 中央社)台南市の烏山頭ダムにある八田与一像が破壊された事件で、頼清徳台南市長の対応をめぐり、野党・国民党や一部の民間団体から不満が噴出している。

頼市長は16日、銅像が破壊されたことを受け、警察に捜査を指示したほか、八田氏の親族や関係者らに日本語で知らせを出した。銅像の修復や慰霊祭の実施などについても書かれていたという。

社会運動団体の「白色正義連盟」は21日、頼市長が八田氏の親族らに日本語で知らせを出したことについて、国名の表記もされておらず、「媚日だ」とインターネット上で非難した。

また、野党・国民党の台南市議会議員団は18日、同市内の公園に設置されていた孫文の銅像が、台湾独立派の政治団体によって倒されたまま修復されておらず、台座まで撤去されたことを挙げ、八田像と比べて対処の仕方に落差があると批判した。

頼市長は、破壊行為については、法にのっとって破壊を行った者の責任を問うとしており、対応の基準は一致していると説明。また、同市政府の許淑芬新聞処長は、日本語の知らせは八田氏の関連行事に参加している台湾と日本双方の関係者に送ったもので、これは礼儀であり、責任でもあるとし、「何年も付き合いのある友人への手紙に、国名の署名は必要か」と反論した。

(張栄祥、楊思瑞/編集:楊千慧)