Appleが、Googleから人工衛星関連の専門家2人を引き抜いた、と米メディアBloombergが報じています。

Googleの航空宇宙と人工衛星の専門家、Appleへ

AppleがGoogleから引き抜いたとされているのは、航空宇宙部門の責任者だったジョン・フェンウィック氏と、人工衛星工学の専門家であるマイケル・トレラ氏の2人です。
 
両氏は、今年初めにAppleに加わったグレッグ・ダフィー氏の部下として勤務することとなります。ダフィー氏は家庭用セキュリティカメラメーカーDropcamの共同創業者で、Google傘下のNestに買収された後にAppleに移り、iPhoneやMacなどのハードウエア開発を率いています。

人工衛星インターネット事業と関係か

Appleが両氏を引き抜いた理由のひとつとしてBloombergは、衛星通信の専門家であるTMF Associatesのティム・ファーラー氏の見解を引用しています。
 
それは、航空宇宙産業大手Boeingの、人工衛星を使ったブロードバンドインターネット事業の計画にAppleが資金援助しているためではないか、というものです。
 
Boeingは、1,000基以上の低軌道周回衛星を飛ばして世界中にインターネット接続を提供する、という計画を発表しています。
 
iPhoneなどのApple製品は、インターネット接続が利用できてこそ魅力を持ちます。世界の大半を占める、インターネット接続が十分に普及していない地域で高速通信が利用可能となれば、ビジネスの拡大につながります。
 
同様の理由で、GoogleやFacebookも空中にインターネット接続基地局を飛ばす計画を発表しています。

地図情報を充実させ自動運転に活用?

Bloomberg は、ダフィー氏がネットワーク接続されたカメラの専門家であることから、カメラを搭載した自動車による地図の改善プロジェクトの次の段階として噂されている、ドローン活用に関係している可能性も指摘しています。
 
自動車による地上からの撮影に、上空からの撮影を加え、Appleが取り組む自動運転への活用も期待できる地図情報を充実させようとしているのかも知れません。

 
 
Source:Bloomberg
Photo:Boeing
(hato)