日本のゴミ分別の細かさは、今や中国でもすっかり有名である。分別の細かさばかりが注目されがちだが、それはあくまでなるべくゴミを出さない、資源を大切にするという目的を達成するための手段であることを認識する必要がある。細かい分別だけを真似しようとしてもダメなのだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本のゴミ分別の細かさは、今や中国でもすっかり有名である。分別の細かさばかりが注目されがちだが、それはあくまでなるべくゴミを出さない、資源を大切にするという目的を達成するための手段であることを認識する必要がある。細かい分別だけを真似しようとしてもダメなのだ。

 中国メディア・人民網は20日、「煩瑣は、社会全体に便利をもたらすためのもの」と題して日本のゴミ処理事情について紹介する記事を掲載した。記事は「日本に来たばかりの頃、ゴミの分別は頭の痛い問題だった。分別方法や収集時刻は居住区域によって異なり、間違えれば次の収集日まで自宅に置いておかなければならない」としたうえで、「見たところ人情味のないやり方のように思えるのだが、実は公害や環境汚染との戦いのなかで模索を続けた結果で生み出された、合理的なソリューション方法なのである」と説明している。

 そのうえで改めて、日本における細かいゴミ分別の方法について紹介。また、可燃ごみを燃やす清掃工場では悪臭も騒音も煙も出ないうえ、焼却で発生した熱、灰、有害気体、汚水をそれぞれ異なる処理システムに回し、再利用あるいは無害化したうえで排出していることを伝えた。

 さらに「ゴミの分別を始めたころは、身に着いた習慣から分類を渋る大人が多かった。しかし、学校で教育を受けた子どもたちが逆に大人を教え、導くことで社会にゴミの分別が浸透していった」とする関係者の話を紹介し、子どもたちに対する環境教育の重要性について言及。日本では特に環境教育を重視しており、専門の学問となっていることを紹介している。

 記事はまた、東京都環境局の担当者が「われわれの仕事はすでに、ゴミをどう処理するかというところから、資源のリサイクル利用、いかにして限りある資源を大切にするかという点にシフトしている。そして現在、より長く使用に耐えうる商品を製造するなど、ゴミを出さないことに向けた努力をしている。自然から拝借し、自然に帰す、これが日本の新たな発展の方向だ」と語ったことを併せて伝えた。

 中国はまさに今、環境汚染との戦いを繰り広げている。汚染を食い止めクリーンな環境の実現に向けて模索する中で、中国のスタイルにあったゴミ処理モデルを形成するための重要な時期と言える。特に学校教育を通じた子どもたちの環境保護意識向上、ゴミ分別などの習慣化が、「美しい中国」の実現を左右する大きな要素になり得るのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)