没後1年のプリンス「年間売上」でアデルを突破

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人の死ですらカネに変えてしまうのがショービジネスの世界の習わしだ──。昨年4月21日にこの世を去ったプリンスの楽曲の売上が、全てのアーティストの売上を上回ったことが明らかになった。

ニールセンのデータによると今年4月13日までの一年で、プリンスの楽曲は770万枚が売れたという。ビルボードによるとそのうち230万枚はアルバムのセールスで、シングルのダウンロード数は540万回に及んだという。

同期間にアデルは220万枚のアルバムを売ったが、プリンスはこの記録を上回った。

ニールセンは2003年からデジタルのダウンロード件数のトラッキングを開始したが、プリンスのダウンロード数の累計は1860万回だという。つまり、プリンスは全ダウンロード数の約3分の1を死後に生み出しているのだ。

過去一年で最もダウンロードされたのは「パープル・レイン」で62万1000件を記録。最も売れたアルバムは「The Very Best of Prince」で、66万8000ユニットが売れた。一方で、昨年11月に発売されたベスト版は6万7000枚しか売れていない。

ビルボードも指摘する通り、プリンスの楽曲のストリーミング配信は今年の2月12日以前はTidal限定で行われていた。当然ながら、ユーチューブでのプリンスの楽曲の再生回数も急上昇を遂げていた。彼の楽曲はオーディオとピデオの合計で9760万回再生されたが、そのうち6100万回が動画のオンデマンド再生だった。

遺産を巡る争いで新曲の公開は停止

今回のニュースと同時にプリンスの遺産を巡る争いも報じられている。米国地方裁判所は4月20日、米国限定でダウンロード販売が開始された6曲入りEP「Deliverance」の配信の一時差し止め命令を下した。

19日にiTunesとアップルミュージックで公開されたタイトル曲は既に非公開になったとローリング・ストーンは報じ、プリンスの遺産管理団体はこのEPのプロデューサーのイアン・ボクシルを訴えたと伝えている。

フォーブスは以前、ボクシルが問題の楽曲のオリジナル版が2006年に録音された際に「プリンスと共同で作曲し、制作にあたった」と主張していることを報じていた。