世界有数の観光大国のタイの中でも、安くておいしいローカルフードとしてバンコクの屋台は世界中の旅行者に愛されています。しかし、バンコク都は衛生面や町の美化を理由に、2017年内にもバンコクの路上からすべての屋台を撤去させる計画です。

BMA bans all street food across Bangkok this year

http://www.nationmultimedia.com/news/national/30312543

Is Bangkok really banning street food? - CNN.com

http://edition.cnn.com/2017/04/20/foodanddrink/bangkok-street-food-ban/

The best street food on the planet, but Bangkok bans its roadside stalls | World news | The Guardian

https://www.theguardian.com/world/2017/apr/18/the-best-street-food-on-the-planet-but-bangkok-bans-its-roadside-stalls

バンコクのストリートの屋台では、非常に安価においしい食べ物が買えることから、世界中の観光客から人気を集めています。観光客だけでなく地元の住民にも利用される「庶民の味」としても屋台料理は支持されており、バンコクの町を語る上では欠かせない存在となっています。



しかし、屋台で出される料理は決して衛生的とは言えず、また、許可なく路上を占有するため歩行者の邪魔になったりバスを待つ人が道路に立たざるを得なくなったりするなど、問題を抱えているのも事実で、屋台は観光大国タイの魅力であると同時に、美化の観点から魅力をそぐ要素でもあるという二面性を持っていました。



バンコクのスワンディー・ワンロップ知事は、2017年4月18日に地元紙The Nationに対して「バンコクにある50地区すべての路上販売者を除去し、道路を歩行者に取り戻すよう取り組んでいます」と述べ、バンコク都当局が2017年内に路上のすべての屋台を排除する予定であることを明らかにしました。バンコクの中でも世界中のバックパッカーが訪れるカオサン通りには200軒以上の屋台があり、バンコクの屋台を象徴する場所の一つとなっていますが、ワンロップ知事は「例外はない」と述べ、近々、カオサン通りの屋台の一掃に乗り出す構えです。



とはいえ、バンコクの屋台は許可を得ることなく少ない元手で始められるスモールビジネスとして貧しい人の生活を支えてきたという側面があります。バンコク都当局は、許可なく通りを占拠する屋台には、店舗へ移動するように働きかけていますが、家賃を払えないため事実上、店舗に移行できないのが実情です。



「バンコクの屋台は迷惑なものではなく、多くの人を惹きつける観光資源そのものであり、むしろ町に貢献している」という意見も根強くあり、屋台を目当てにしたストリートフードツアーはタイ経済の15%を占めるという統計もあるとのこと。以前から、バンコク都当局は屋台の一掃を試みて失敗してきたという経緯があることから、バンコク都の思惑通り屋台排除作戦がスムーズに行くか先行きは不透明です。