2017年5月24日から発売される新型スバルXV、その走りを一足先に味わうことができました。

まだナンバーのついていないクルマの試乗だけに、クローズドの舗装林道でのドライブとなりましたが、SUVを前提に開発されたという新世代「スバル・グローバル・プラットフォーム」の乗り味を感じるには十分なシチュエーション。

中速コーナーあり、荒れた路面ありと、SUVとしての使われ方を考えると、リアリティある条件で試乗ができました。

サスペンションが伸び切ってしまうようなギャップもある舗装林道ですが、18インチタイヤを履いた2.0i-Sグレードでも、その第一印象は「しなやか」という言葉で表現できるもの。

後輪接地感の高さは先行してスバル・グローバル・プラットフォームを採用しているインプレッサと同様の好印象なものに仕上がっています。

旧型のXVに試乗したとき『ステアリングのギア比がクイックなこともあって、荒い運転ではロール方向の動きが大きくなってしまい、運転リズムを崩しやすいかもしれません』と記したことがありました。

車高の高さを上手く押さえ込んではいましたが、物理的な重心高の高さにアンバランスさを感じるシーンがあったということです。

そうした、ちょっと無理をしている部分は、今回の試乗において旧型のハンドルを握ったときにも感じられました。言うなればサスペンションの伸び側と縮み側でストローク感が異なります。このストロークにおける違和感の解消は、新型における重要なテーマだったはずです。

そして、新型XVでは最低地上高を200mmとしたSUVシャシーに合うようサスペンションアームの変更やスペーサーによるサブフレームのかさ上げなどフットワークには多くの手が入っています。

つまりジオメトリーを最適化したことで、旧型にあった違和感がなくなっているのです。たとえばステアリングを右に左に回すようなクランク路においても、切り替えし時にギクシャクするようなことはありません。

それに加えて、新世代プラットフォームですから、後輪の接地感は圧倒的に増して感じられるのは、安心感につながります。冒頭で触れたようにギャップをいなす実力は高い上に、安定感まで身につけているのです。

さて、新型XVの2.0リッターエンジンはガソリン直噴となっていますが、体感できる加速性能については互角。むしろ出足の鋭さでは旧型に軽快な印象もあったりします。旧型では225/55R17だったタイヤサイズが新型で225/55R18と大径になっていることも影響しているのかもしれません。

とはいえ、CVTの変速比幅は新型が3.600〜0.512とロー側も含めてワイドレシオになっていますし(旧型は3.581〜0.570)、さらに最終減速比についても新型は3.900(旧型3.700)と低めにしてありますから、きっちりと対応してあります。

日常的な走りにおける加速感の違いというのは味付けの部分も影響しますが、今回は試せなかったアクセル全開での絶対性能では新型のほうが有利といえそうです。もっとも、燃費性能については新旧で同等であり、パフォーマンスにおいても圧倒的な違いがあるというレベルではないという印象です。

SUBARU XVのフルモデルチェンジでは、シャシーの大幅な進化がトピックといえそうです。

●SUBARU XV 2.0i-S EyeSight 主要スペック
車両型式:DBA-GT7
全長:4465mm
全幅:1800mm
全高:1595mm(ルーフレール装着車)
ホイールベース:2670mm
車両重量:1440kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB20
エンジン形式:水平対向4気筒DOHCガソリン直噴
総排気量:1995cc
最高出力:113kW(154PS)/6000rpm
最大トルク:196Nm(20.0kg-m)/4000rpm
変速装置:CVT
燃料消費率:16.0km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:225/55R18
メーカー希望小売価格(税込):267万8400円
※ルーフレールとシャークフィンアンテナのメーカーオプションは5万4000円

(写真:SUBARU/門真 俊 文:山本晋也)

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