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クーパー・カー・カンパニーの黎明期のモデルであるクーパー500は、約10年製造された名車であり、モデル後期にはF3の公認車両となるモデルだ。スターリング・モスがデビュー戦であるプレスコット・ヒルクライムで優勝した他、F3では破竹の勢いを見せた。特に、1950年代のF3は、クーパーによってほぼ独占されたと言ってもよいほどだった。

アンディ・アンダーソンがアメリカで見つけたこのクルマは、クーパー500のマークIIIあるいはマークIVをベースとしたマシンのようだ。エンジンはすでに外されていたが、チューニングされたハーレー・ダビッドソンの750ccユニットが搭載されていたようだ。エクステリアは、フォーミュラカー・スタイルではなく、スポーツカー・ボディが被せられているが、シングル・シーターのままだ。

アンダーソンは、このクルマの歴史を少しだけ遡ったという。12年前にニューメキシコのズザックスという山岳地帯にある砂漠のカーポートにあったクルマをアンダーソンは購入したという。それより遥か以前の1950年代からこのクーパーはニューメキシコにあった。最初のオーナーは、英国訛のある高齢のレース好きだったようだ。その後、本当はバイクが欲しかったという若者の手に渡る。この若者は、しばらくするとこのクーパーを手放し、本当に欲しかったバイクを手に入れたが、不幸にもそのバイクを手に入れた日に殺されてしまう。

それ以降、このクーパーは砂漠のガレージに放置されていたのだという。ギャングたちにいたずら書きをされ、また金属部分は腐食が進んだ跡が見受けられる。

誰か、この悲しいストーリーを持つレーシングカーに、新しいヒストリーを加える希望者はいないだろうか。

 
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