ローソン“氷温熟成肉弁当”、お味は正直ビミョーだった…

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 コンビニ弁当に、革新なるか?

 最近、なんともおいしそうなCMで気になっているのが、ローソンの「氷温熟成肉」を使ったお弁当。凍る前のギリギリの低温で肉を寝かせて旨味を閉じ込めた「熟成豚肉」が、とうとうコンビニでも味わえる時代に!

 以前、「氷温熟成技術」を紹介した際に試食した食品がすべて美味だったこともあり、そのおいしさに期待も高まります。

 そうです今回は、発売されている弁当3種を実食! コンビニ弁当のイメージを打ち破るような驚きがあったのかどうか、正直な感想をレポートしてみたいと思います。

◆(1)氷温熟成豚のねぎ塩カルビ弁当(麦飯)399円(税込)

⇒満足度60点
 まずはじめに食べたのは、3種の中で最も低価格の「ねぎ塩カルビ」。400円を切るリーズナブルさで熟成肉が味わえるなんて、食べる前からワクワク……。少々控えめ量の麦飯に、ほどよく焼かれた豚バラ肉が綺麗に敷きつめられ、もやしとニンジンのナムルがパラリパラリと添えられています。

⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=692978

 豚バラから食べてみると、うーん…。普通に美味しいけれど、肉がうっすい!! ごま油の香りが効いたまろやかなネギ塩ダレの主張が強く、熟成豚の魅力がイマイチよくわかりません。

【評価ポイント】
・豚バラ肉はしっとりしていて冷めてもおいしく食べられる。
・肉の焼き具合が良い。
・冷めてもおいしく食べられる。

【残念ポイント】
・肉が薄くて、旨味を感じるまでに至らない。
・ごま油の香りが少々くどい。
・タレにスパイシー感がないせいか、ずーっと単調なまろやかさが続く。

 ここですべてを決めるのは時期尚早。肉のおいしさをしっかり確かめるため、厚切りのとんかつを食べてみることに。

◆(2)氷温熟成豚のロースとんかつ弁当 590円(税込)

⇒満足度65点
 肉の旨味を堪能するため、脂身の少ない厚切りロース肉の「とんかつ」にトライ。添加物不使用のごまとんかつソースとからしをつけていただきます。

⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=692980

 肉はしっとりやわらかく、きめ細かい肉質は、レンジでチンしたとんかつとは思えぬレベル。衣にクセがなく、肉の甘味・旨味をしっかり実感することができました!

 しかし気になるのは、「食べ方」と「つけ合わせ」。甘くてまろやかなごまソースでは、せっかくの肉のおいしさが台無し。また、甘辛のきんぴらごぼうも少々ミスマッチ。とんかつにはキャベツが合うように、爽やかでフルーティーな副菜を欲してしまいます。

【評価ポイント】
・肉の厚みにより、旨味・甘味をしっかり堪能できる。
・肉質がしっとりやわらかい。

【残念ポイント】
・ソースが肉のおいしさを打ち消してしまう。
・パスタやきんぴらごぼうのつけ合わせがミスマッチ。

 うー、肉が確かにおいしいのに、もったいない気がしてなりません。かなりの消化不良感を抱きながらも、最後の弁当へ。

◆(3)氷温熟成豚の生姜焼肉弁当 498円(税込)

⇒満足度 45点
 豚肉料理のド定番「しょうが焼き」で、氷温熟成シリーズの評価を決めることに。ガッツリ肉弁当を象徴する男受けしそうな外観ですが、茶と白のコントラストはむしろ潔く、2ミリ超の厚切りロース肉が食欲をあおります。

⇒【写真】はコチラ https://joshi-spa.jp/?attachment_id=692982

 とんかつ同様、肉の柔らかさを強く実感したものの、かなりしょっぱい味付けに言葉をなくしてしまいました。おいしいはずの豚肉をここまで濃い味付けにしたら本末転倒!? さらにつけ合わせの味付けスパゲッティが残念度をアップ。豚肉の魅力はどこへやら……。

【評価ポイント】
・肉の厚切り感は良い。
・肉質がしっとりやわらかい。

【残念ポイント】
・とにかくしょっぱくて、つけ合わせも濃い。
・肉の旨味を感じることは難しい。
・野菜はほとんどなく、さくら大根漬けは超不要。

 これまでスイーツやフライドチキンなどの食べ比べ企画で、ダントツ1位に君臨していたローソンだけに、今回の熟成豚シリーズは、少々残念。やはり、食材の活かし方は超大事。野菜・惣菜が大充実しているコンビニ業界ですから、こだわり食材の提案はもっと斬新であって欲しかったです!

<TEXT,PHOTO/スギアカツキ>
【スギ アカツキ】
食文化研究家。長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。在院中に方針転換、研究の世界から飛び出し、独自で長寿食・健康食の研究を始める。食に関する企業へのコンサルティングの他、TV、ラジオ、雑誌、ウェブなどで活躍中。人気ブログ(http://saqai.com/)も手がけている。