(写真提供=KLPGA)

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人気低迷が指摘される男子プロゴルフツアーでユニークな試みが始まったというニュースを見た。先週の「東建ホームメイト・カップ」で試合会場に「フォトエリア」が設けられ、会場を訪れたギャラリーたちと選手が、記念写真を撮影したり、サインに応じたり、交流を楽しんだというニュースだ。

なんでも男女のプロトーナメントでは初めての試みだというが、とても意義あるトライだと思った。ファンと積極的に交流し、ツアーや選手たちの魅力を広報宣伝できる最高の機会だろう。

実は韓国では一足早く「フォトエリア(韓国ではフォトゾーンと呼ばれている)」を導入している。

韓国では女子ゴルフが導入

導入したのは、韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)だ。

すべての大会で設けているわけではないが、KLPGAツアーでは数年前から「フォトゾーン」を設け、ギャラリーたちがお気に入りの選手たちとセルフィ―などを撮れるようにしている。

韓国では2015年の第37回「KLPGAチャンピオンシップ」で「フォトゾーン」が初めて採用され、そのとき優勝した“韓国女子ゴルフ界のセクシークイーン”アン・シネは大人気だった。

彼女は自分のSNSにたくさんの写真をアップすること有名だが、あのときは多くのギャラリーたちがアン・シネとの記念写真をSNSにアップしたという。
(関連記事:韓国ゴルフ界の超絶セクシークイーン、アン・シネのSNSがスゴい!!

この例でもわかる通り、KLPGAではギャラリーと選手たちが交流・スキンシップできるような機会を多く設けており、ツアーの広報宣伝にも積極的だ。

これまで何度か紹介してきた“KLPGA広報モデル”もその代表例のひとつだろう。

過去にイ・ボミ、キム・ハヌル、ユン・チェヨン、アン・シネら“韓流美女ゴルファー神セブン”が務めてきたKLPGA広報モデルは、言わばツアーの顔にしてアイドルのようなものでもある。

2009年から8年連続KLPGA広報モデルを務めたユン・チェヨンは以前インタビューしたときに、「協会にとっても、選手たちにとっても良い活動だと思っています」と語っっていたが、メディアへの露出が多くなることでツアーの認知度は高まり、選手個々の知名度も上がる。

そんなKLPGAは4月19日、第9代KLPGA広報モデルたちのグラビアを公開。ゴルフウェア・スタイルだけではなく、カジュアルな私服姿から優雅でセクシーなワンピースにドレスアップした姿は、各メディアで大きく取り上げているほどなのだ。

ただ、KLPGA広報モデルは、前シーズンのKLPGAツアーで賞金上位60位以内の選手(海外ツアーで活動中の選手は除外)のなかから、メディアやスポンサー関係者などの投票(今年からネットでのファン投票も加わった)によって毎年10人前後しか選ばれない“狭き門”だ。

今年はユン・チェヨンはもちろん、ヤン・スジンやキム・ジャヨンら常連たちが多数落選し、“韓流美女ゴルファー神セブン”で唯一選ばれたのはパク・キョルだけだったが、裏返せば実力と人気を兼ね備えた選手が次々と出てくるということ。

そうした新陳代謝がツアーへの関心を高め、結果的に女子プロゴルフ人気につながっている部分もある。

新世代が次々台頭する韓国女子ゴルフ

今季もKLPGAツアーは開幕から新世代の台頭が著しい。

国内第1戦となった「ロッテ・レンタカー女子オープン」では昨年度新人王に輝いたプロ2年目のイ・ジョンウン(21歳)が優勝しているし、先週の「三千里トゥギャザー・オープン」を制したのは今季からプロデビューしたルーキーのパク・ミンジ(19歳)だった。

ちなみに日本でも注目されているアン・シネは「ロッテ・レンタカー女子オープン」では52位タイ、「三千里トゥギャザー・オープン」では予選落ちと、なかなか調子が上がっていない。

ただ、それでも人気選手らしくラウンドでは多数のギャラリーを引き連れており、メディアでもその一挙一動が詳しく報じられている。さすが韓国女子ゴルフ界屈指の“フォトジェニック”といったところだろうか。

いずれにしても、ツアーの主役は選手たちであり、その選手たちがギャラリーと交流したり、積極的にメディア露出に参加することでポジティブな可能性が広がることは間違いない。

何を隠そうKLPGAもかつては人気低迷に苦しんだ。今でこそ年間試合数31試合・賞金総額209億ウォン(約21億円)の規模に膨れ上ったKLPGAだが、2005年は年間試合数が10試合にしかならない年もあった。

そうした状況を打破するために始まったのが、2009年からのKLPGA広報モデルであり、「フォトゾーン」設置などのギャラリーとの交流でもある。

だからこそ日本の男子ツアーの試みに期待したい。今は小さな一歩かもしれないが、人気復活への大きな足かがりになることを。

(文=慎 武宏)