【スキー】スノボ男子選手が更生プログラム途中離脱 停止処分継続へ

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 全日本スキー連盟(SAJ)は20日、東京都内で理事会を開催。米国遠征中に大麻を使用したことで、昨年4月競技者登録の無期限停止などの処分を受けたスノーボードの男子選手(当時未成年)2人のうち、更生プログラムを途中離脱した1人の処分を継続することが明らかになった。

 残り1人については更正を認めたとして、処分を解除とすることが決定された。

■処分までの経緯

 処分を受けた2選手は当時、スロープスタイルの強化指定選手。昨季、米国コロラド州に遠征していた時に大麻を使用したと認定された。

 同州では大麻は合法とされているが、日本では使用を禁止されていることを考慮。2人に競技者登録の無期限停止、連盟が課したボランティア活動などの更生プログラムの受講を義務付けるなどの処分とした。

 ※スロープスタイルとは、斜面に設置された障害物などを乗り越える際に出す技による得点を競う競技。

●更生プログラムを途中離脱した理由は?

 今回更生プログラムを途中離脱した選手は、昨年11月SAJも加盟している国際スキー連盟(FIS)管轄外となる海外のプロ大会へ参加するために渡米した。

 渡米以後は連絡もなく、接触を取っていないという。

■特に未成年の選手が多い競技ではしっかりと教育・啓蒙を

 この手のニュースが出ると、必ず見られる反応の一つが「大麻が違法なのは常識」というもの。もちろんこれは間違いではないので否定される余地はなく、同感だ。

 これはドーピングや違法カジノなどの賭博に関する問題と同じことだが、選手がこういった違反行為に手を染める心理も考えなければ、この問題は解決しない。

 プロスポーツ選手の場合、選手の活動を支援するスポンサーによってその活動が成り立っている。実業団で活動している選手は、所属する企業・団体が出している活動費によって、その活動が成り立っている。

 実業団の選手は契約社員という場合も多く、「結果を残せなければ契約してもらえないかもしれない」というプレッシャーもある。

 こうした不安な気持ちを少しでも紛らわせるために、大麻に手を出してしまう側面がある。

 ただ、こうしたことを理解していても使用してしまうのが、人間の弱いところ。

 特にスノーボードのように未成年の選手が多い競技であれば、「日本ではないのに、使って何が悪い」という疑問を持つ選手もいるかもしれない。そういう点も考慮して、しっかりと教育・啓蒙していく必要がある。