画像:「ココロヲ・動かす・映画館◯」公式サイトより

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 4月15日に吉祥寺にオープン、翌16日より館内の工事のため休館に入った「ココロヲ・動かす・映画館◯」(通称:ココマル)が話題となっている。吉祥寺の映画館といえば「吉祥寺オデヲン」「吉祥寺プラザ」が知られるが、この「ココロヲ・動かす・映画館◯」は、2014年に惜しまれつつ閉館した「吉祥寺バウスシアター」の再来としても期待されていたためだ。

「ココロヲ・動かす・映画館◯」を運営する「ココロヲ・動かす・映画社◯」の総支配人・樋口義男は、ゲーム開発などを行うデジタルワークスエンターテインメントの代表取締役でもある。昨年オープンを発表して以降、ウェブマガジンのwebDICEが動向を見守ってきており、樋口はゲームから映画に向かった理由などを、webDICEのインタビューにて熱く語っていた。

 ところが先述のとおり、「ココロヲ・動かす・映画館◯」はオープン後、即休館へ。その理由として挙げられたのが「工事の遅れと興行許可の関係」で、オープン当日はプレオープンとしての興行になったのだとか。

 webDICEも当日の様子をレポートしていたが取り下げた。webDICEの編集長・浅井隆は、自身も渋谷で映画館などを運営するアップリンクの代表を務めているだけに、共感するところが多いようで、改めてオープンした際に再度取材するとしている。

 ちなみに「ココロヲ・動かす・映画館◯」が話題にとなっているのには、その立地がコピス吉祥寺の傍であることも含まれている。ここ数年でもテナントが半年から1年のサイクルで入れ替わってきている角地であり、“呪い”のジンクスになぞらえる人が少なくない。そうした不安をも払拭できるのか、今後の動向にも注目が集まりそうだ。

 一方で、22日よりサービスを開始する「popcorn」という配信上映サービスがある。こちらはクラウドファンディングサイト・MotionGalleryの代表・大高健志が設立した新会社・ポップコーンシアター(共同代表:ナカムラケンタ)が運営する「だれでも自分の映画館をつくることができるサービス」だ(公式サイトより)。

「popcorn」で取り扱われている作品は、いずれも上映権をクリアしており、初期費用をかけず、観客数の分だけ支払う形式になっている。

 通常の興行であれば、初公開から1週間の観客動員数で興行の可否が判断されてしまうだけにリスクが高い。この「popcorn」は、口コミでロングランを狙いたい作品に向いており、上映料を回収できるだけの観客が集まらなければ赤字になってしまうといった心配もない。

 「popcorn」の初日上映作品は、アップリンクとパルコが配給を手がけている『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』(13年公開)とのこと。東京のほか、岩手・茨城・千葉・神奈川・山梨・愛知・京都・和歌山・兵庫・鳥取・島根・広島・徳島・福岡・鹿児島といった各都府県、全25箇所のイベントスペースで実施される。気になっている作品があれば、各自で上映を企画してみるのもいいかもしれない。
(取材・文/真狩祐志)