今季磐田に新天地を求めた中村俊輔。4万人以上を集めた5節の静岡ダービーでは、1アシストを含む全3得点に絡む活躍を見せた。写真:徳原隆元

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 J1リーグは4月16日までに7節を終えているが、ピッチ外ではある変化が見られている。それがここまでの観客動員数だ。

 
 7節までのJ1のトータル観客数は123万2,288人で、1試合平均観客数は1万9,560人。2ステージ制だった前年の同時期は、7節終了時のトータルで108万263人、1試合平均では1万7,147人で、前年よりも1試合平均で約2400人増えているのだ。
 
 クラブ別にみると、最も大きな伸びを示しているのが横浜F・マリノスから中村俊輔を獲得したジュビロ磐田。1試合平均の観客数は2万2,318人で、前年より9,078人の増加となった。もちろん、これには“俊輔効果”もあったはずだが、5節に4年ぶりの開催となった清水エスパルスとの「静岡ダービー」も大きく影響している。エコパで行なわれた試合には4万491人を集めた。メインスタジアムであるヤマハスタジアムの収容力(1万5,165人)を考えれば、今後は1万後半台あたりに落ち着くと見られるが、昨季終了時の平均観客数がリーグ12位の1万4611人だったことを考えれば飛躍的な伸びだ。
 
 ダービーと言えば、7節に行なわれた「大阪ダービー」もヤンマースタジアム長居に4万2,438人を集める盛況ぶり。こちらもセレッソ大阪のJ1復帰によって3年ぶりの開催となっており、サッカー熱の高い地でのふたつのダービーの復活は、観客動員アップへ大きな後押しとなりそうだ。
 
 2番目に観客動員数が増加したのが大久保嘉人やピーター・ウタカら、積極的な補強に動いたFC東京。1試合平均観客数では浦和(3万636人)に続く全体2位の3万372人で、前年を8,692人上回っている。4節には川崎フロンターレとの「多摩川クラシコ」で、前年より約7000人多い3万6311人を味の素スタジアムに集めたが、これは川崎からFC東京に新天地を求めた大久保の移籍効果も大きかったはずだ。
 
 3位は意外にもアルビレックス新潟が1試合平均7,660人増でランクイン。7節終了時で、いまだホームゲーム2試合と他チームより1〜2試合少ないが、開幕の清水戦では昨季到達できなかった3万人越えを早くも達成。3万1,014人がビッグスワンに集結する熱の高さを見せている。
 その他、中村俊が抜け、齋藤学が新たな10番となった横浜は、開幕の浦和戦で4万人に迫る3万9,824人を記録。さらに磐田の名波浩監督が“俊輔ダービー”と称した磐田との対戦では3万8,803人を集めるなど、元来の収容能力に加え話題性のあるカードで観客動員を伸ばし、3,183人増の4位となった。
 
 ちなみに、昨季J2のC大阪は、ランキングから除外したが、昨年の1試合平均観客数は1万2,509人。今季は7節終了時で2万5,797人と倍増させている。ダービーや大型補強の効果に加え、集客面でポテンシャルの高いチームの昇格も観客動員の増加にひと役買っていると言えそうだ。
 
 今後もゴールデンウィークに開催される人気チーム同士の対戦で、さらなる観客動員数アップが見込める一方、今季からは1シーズン制に戻るため、前半戦での仕切り直しがない。中盤戦以降は、中位・下位クラブのファンがいかに観戦モチベーションを保てるかもポイントになりそうだ。
 
 2016年→2017年の1試合平均観客数(7節終了時)の増減ランキングは以下の通り。( )内数字は2017年の1試合平均観客数。
 
1位
ジュビロ磐田
+9,078人(1万3,240人→2万2,318人)
 
2位
FC東京
+8,692人(2万1,680人→3万372人)
 
3位
アルビレックス新潟
+7,660人(1万7,869人→2万5,529人)
 
4位
横浜F・マリノス
+3,183人(2万4,572人→2万7,755人)
 
5位
鹿島アントラーズ
+2,133人(1万8,485人→2万618人)
 
6位
サンフレッチェ広島
+1,889人(1万2,442人→1万4,331人)
 
7位
サガン鳥栖
+1,071人(1万1,025人→1万2,116人)
 
8位
ヴィッセル神戸
+486人(1万8,407人→1万8,893人)
 
9位
川崎フロンターレ
+208人(2万185人→2万393人)
 
10位
ヴァンフォーレ甲府
-246人(1万1,232人→1万986人)
 
11位
柏レイソル
-393人(1万1,388人→1万995人)
 
12位
大宮アルディージャ
-474人(1万1,769人→1万1,295人)
 
13位
浦和レッズ
-751人(3万1,387人→3万636人)
 
14位
ガンバ大阪
-1,782人(2万5,240人→2万3,458人)
 
15位
ベガルタ仙台
-2,448人(1万6,918人→1万4470人)