明日は我が身かもしれませんよ?

核戦争やゾンビ感染、地球外生命体の襲来などなど。今のところテレビや映画、そして書籍やゲームの中だけで起こっているディストピアSF。もしもそうした空想科学が我々の身に降りかかったらどうなるのでしょうか?

io9が、近年のSF作品の傾向から予想する考察を読んでみましょう。


襲来するエイリアン


現実世界でもチョイチョイ目撃されていますが、UFOもSFではメジャーな題材です。近年は、エイリアンが建造したのかもしれないというタビーズ・スターや、強い信号を送っている惑星の存在、そして100年以内に地球と似た星が見つかるかもしれないという研究などから、地球外生命体が存在する可能性が色濃くなりつつあります。

映画『インデペンデンス・デイ: リサージェンス』のローランド・エメリッヒ監督が提言するように、もしもエイリアンたちが地上にやって来たら、彼らは決して友好的ではなく、我々が10年以上かけて迎撃の準備をしても軍事力ではとうてい敵わないだろうと考えられます。

『10 クローバーフィールド・レーン』や『フィフス・ウェイブ』などこの類の映画は多いですし、ドラマ『Colony』ではエイリアン勢に統治されたロサンゼルスが舞台となっており、そこはあまり幸せな世界とは言えないようです。

5月19日に公開予定の映画『メッセージ』は『インディペンデンス・デイ』とは反対に、より少ない爆発シーンと思いやりの心が描かれる作品とのこと。人類が望むエイリアンはこっちのタイプですよね。『宇宙人ポール』みたいなのが出てきたら歓迎したいのですが。


犠牲になる子供たち


たとえば映画『ハンガー・ゲーム』のように胡散臭くて真っ黒な政府機関もまた、ディストピアSF作品ではよく描かれます。政府の陰謀論も想像に火を着ける格好の材料ですが、そんな世界で犠牲になるも強く成長するのが子供たち。

最近で最も顕著な例がドラマ『ストレンジャー・シングス』のイレブンでしょう。彼女はテレキネシスを使ったスパイ行為などを強要された挙句、裏側の世界と現世を繋げ、向こう側の怪物デモゴルゴンをこの世に往来させるきっかけを作ってしまいました。

他にも、映画『ミッドナイト・スペシャル』では少年が政府とカルト宗教の両方から追われ、『レッツ・ビー・イーヴル』ではVRの世界にドップリ漬からされた子供らが怪物となります。ゾンビ映画『パンドラの少女』は終末世界を生き延びるために、ゾンビ少女が必要不可欠な存在となります。


環境から起こる災害


地球温暖化で溶ける極地の氷や荒れ狂う竜巻、異常気象がもたらす食糧難、排気ガス、PM2.5混じりの黄砂なども現実的かつ緊急性の高い危険です。

M・ナイト・シャマランによるドラマ『ウェイワード・パインズ 出口のない街』では何者かによって住人が監視される町が作られ、ドラマ『ノンストップ・スリラー「暴走地区-ZOO-」』では野生動物たちが獰猛になり人類に襲いかかります。

ドラマ『ザ・ラストシップ』では北極に滞在中の駆逐艦隊員以外の人類がウィルスに感染しますが、コメディー・ドラマ『ザ・ラストマン・オン・アース』は地上最後のひとりとなった男が気ままに孤独な生活を送るという真逆でユルい作品。ただし……ディストピアに変わりありません。

最近ではジカ熱も脅威のひとつですが、28日後に世界がどうなっているか誰にも知る術はありません。空から人喰いザメが降ってくる可能性も大ですしね。


勃発する階級闘争


独立記念日に全米で公開される映画『パージ:大統領令』では、年に1度12時間だけ犯罪が許される制度「パージ」の下、陰謀を暴こうとする上院議員がパージ賛成派の市民らから狙われるお話です。



こちらはUniversal Picturesの動画でした。

東京の人なら身近な内容かもしれませんが、映画『ハイ・ライズ』では高層マンションの上層階と下層階の住民たちが争い、ドラマ『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』ではハッカーが巨大複合企業の金融データを破壊し、富の再分配を行なおうと企みます。シーズン1では周到に準備し、シーズン2で実行するのですが、肥大した企業はアキレス腱を撃てばガクっと膝をつくのです。

マンション階層の特権意識からくるいざこざは既に起こっていますし、後者も可能性は大いにあるかと思われます。誰もが心の底で上下関係をひっくり返そうと思っている部分を、エンターテイメントで表現したのがこれら3本でしょう。


湧き出る悪霊や怪物


宇宙からの侵略も恐ろしいのですが、ドラマ『ウォーキング・デッド』よろしく地上から生まれたゾンビや、ドラマ『死霊のはらわた リターンズ』のように死者の書から召喚された悪魔なども相当な脅威となるでしょう。

ドラマ版『エクソシスト』では人間が取り憑かれる姿が恐ろしく描写されています。悪魔憑きや狐憑きなど、エクソシズムは昔から世界各地で行なわれており、割りと身近な事象です。

他にも地底人の存在や大国で就任した大統領、隣国のミサイルなどなど、現代社会では懸念材料が盛り沢山。それらに備えて、ますますSF作品で予習しておかないといけませんね。

・映画に学ぶ、世界崩壊後に一緒にいてはいけない人たち13選

image: Tithi Luadthong / Shutterstock.com
source: YouTube

Cheryl Eddy - Gizmodo io9[原文(1・2・3・4)]
(岡本玄介)