ポータブルオーディオやヘッドホンなどを販売するアユートは、同社が手がける「iriver」の「Astell&Kern」ブランドから新型オーディオプレイヤー「KANN」を発表しました。本稿では、同ブランドの新シリーズとなる本機の魅力や、おすすめの使い方などをご紹介します。

↑Astell&Kernの新型オーディオプレイヤー「KANN」。発売日はカラーにより5月〜6月頃を予定。価格は未定ながらも12万円台を想定しているとのこと

 

Astell&Kernの新シリーズ発進!

iriverはこれまでにハイエンドオーディオの「Astell&kern」ブランドとして「AK」の名を冠するポータブルオーディオプレイヤーを発売してきましたが、今回発表された「KANN」は「AK」を冠しない新シリーズという位置づけになります。

↑デザインも一新されました

 

「KANN(カン)」はドイツ語ですが、英語で「CAN」を意味し、「コレ1台で何でも”可能にする”」という想いが込められているとのこと。また、「ジンギスカン」の「カン」をオマージュしているという裏話も明かされました。

 

高性能なポタアン搭載がすべてを可能にする

KANNの最大の特徴は、高性能なポータブルアンプを本体に内蔵している点。

 

これまでのオーディオプレイヤーで高出力な音を出そうとすると、別途ポータブルアンプを接続するといった「プラスアルファ」が必要でした。

 

その点、KANNは本体に高性能アンプを内蔵しているため、まさにコレ1台でアレコレ解決してしまうという「全部入り」なポータブルプレイヤーとなっています。

 

では、ポータブルオーディオプレイヤーに高性能なアンプが内蔵されていると、具体的にどういうメリットがあるのでしょうか。

 

まず、イヤホンやヘッドホンで聴く際の出力に余裕がでるため、ボリュームの大小に関わらず、イヤホンの性能を最大限に引き出すことができるといえます。同じイヤホンを使用して、ポータブルアンプの有り無しで試聴してみると、音質の違いがはっきりとわかるでしょう。

 

また、高出力ということはホームオーディオのスピーカーに接続しても高音質なオーディオを楽しむことができるということです。

 

KANNには多くの出力端子が搭載されており、イヤホン/ヘッドフォン用の3.5mmアンバランス出力、2.5mmバランス出力はもちろんのこと、スピーカーなどの外部機器に接続するためのラインアウトやUSBオーディオ出力にも対応。シチュエーションを問わず使える拡張性も本機の魅力です。

↑ヘッドホンジャック2系統に加えて独立回路のラインアウトも搭載され、多彩な出力を備えています

 

従来機とは一線を画すデザインコンセプト

これまでのAKシリーズは、高級感が漂う直線的でソリッドなデザインでしたが、KANNでは氷壁をイメージしたというユニークなデザインが採用されています。

 

本体形状は手のひら側の幅が狭い「逆台形」となっており、手に持ったときのフィット感が重視されています。

↑手のひらが作り出す「弧」にフィットします

 

ボリュームダイヤルは片手で操作しやすく、かつ筐体デザインとマッチする横回転タイプが搭載されています。

↑横回転のボリュームダイヤル

 

↑ホームや再生/一時停止などの物理ボタンも搭載

 

↑カラーバリエーションはイオスブルー(手前)とアストロシルバーの2色展開

 

エントリークラスのイヤホンこそKANNで聴け!

そのほかの注目点としては、AKシリーズでおなじみの旭化成エレクトロニクス製デジタルアナログコンバーター「VERITA AK4490」を一基搭載。さらに、デュアルメモリーカードスロットや6200mAhバッテリーなど、シーンを問わない使い勝手の良さを考慮した仕様となっています。

↑左上から、SDカードスロット、microSDカードスロット、充電&データ用USB Type-C、USBオーディオ端子

 

さて、このKANNですが、試聴した印象としては、高級イヤホンはもちろん高音質で鳴らしてくれますが、むしろミドル〜エントリークラスのイヤホンで聴くと「このイヤホンってこんなにイイ音が出るんだ!?」と思わせてくれる印象です。安価なイヤホンでも、その性能を存分に引き出してくれる1台となっています。

↑安価なイヤホンユーザーの筆者としてもぜひ欲しいところです!