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イグニッションデザインラボ(IDL)は21日、オフィスなどで使用している既存のWi-FiルータにLAN接続することで、DFS帯域をスムーズに使用できるようになる「Portal Boost」を発表した。日本、米国、欧州で、法人向けにサンプル出荷を開始する。

「Portal Boost」は、無線LANルータのLANポートに接続することで、DFS帯域を含めたチャネル監視を実施。全ての帯域の中で最も混雑していないチャネルをリストアップし、接続先のルータに送信することで、DFS帯域も含め、空いているチャネルを自動的に使い続けることが可能となる。

DFS帯域とは、無線LANで使用する5GHzの周波数帯域のうち、気象レーダーや航空レーダーなどのレーダが優先されるレーン2からレーン5の帯域のこと。この帯域では気象/航空レーダーの電波を検知すると、直ちにチャネルの使用を停止する必要がある。

DFS帯域を使用するには、事前に1分間のあいだ、気象/航空レーダーがいないことを確認する必要があるため、一般的なWi-FiルータでDFS帯域を使用し続けようとすると、レーダを検知する度に1分間ネットワークが切れることになる。このため、多くのWi-FiルータではDFS帯域を使用しないか、DFS帯域でレーダーを検知すると、DFS帯域以外のチャネルに自動移動するケースが多い。

「Portal Boost」では、独自のスペクトラムターボチャージャ技術を採用。独立した監視用チップを搭載し、レーダおよび他のWi-Fi信号などを常時モニタリングすることで、DFS帯域でも空いているチャネルにスムーズに遷移できるようになる。

スペクトラムターボチャージャ技術は、同社が2016年6月に発表した無線LANルータ「Portal」で採用したもの。「Portal Boost」は同技術をモジュール化したものとなる。

本体サイズはW50×D50×H9mm、重量は30g。モニタリング周波数範囲はW52(5.2GHz帯、5150〜5250MHz) / W53(5.3GHz帯、5250〜5350MHz。DFS帯域) / W56(5.6GHz帯(5470〜5725MHz。DFS帯域) / 2.4GHz帯(2400〜2484MHz)。