しっかり寝ているのに、朝起きられないことありませんか? それが、あまりにも辛つらすぎる場合は、病気の可能性を疑った方がいいかもしれません。

まずは睡眠時間をきちんと確保して

睡眠についての悩みで多いのが、朝起きるのがつらい・だるいという悩みです。

一般的に、朝起きるのがつらい・だるいといった悩みは、そのほとんどが睡眠不足が原因です。テレビを見たり、本や漫画に熱中しすぎて寝るのが遅くなってしまったり、仕事が忙しく寝る時間が遅くなる人もいるでしょう。長期間睡眠不足の状態を続けていると、疲れが溜まり、体がつらくなってきます。そして、朝起きるが苦痛になるという悪循環に陥るのです。そうした人は、寝る時間を確保できる生活スタイルに変えていきましょう。

1週間、土日も含め毎朝必ず同じ時間に起きるという習慣を実践してみましょう。体内リズムが整い、一定の時間に眠くなり、朝スッキリ起きられるようになるはずです。そうすれば、自ずと体も軽くなります。

精神的な病気が引き金で朝起きられないのかも

睡眠時間が短くて寝坊してしまったり、目覚まし時計をかけ忘れたといった、うっかりミスではなく、朝起きるのが苦痛だったり、怖いといった気持ちになるようなら、もしかしたら病気が原因かもしれません。睡眠時間を確保したり、寝室を快適にしたり、睡眠環境を整えてもまだ朝起きるのが辛いという場合に、考えられる病気をいくつかご紹介します。

<朝起きられない人はこの病気に注意して>

○うつ病・季節性うつ病

気持ちが落ち込む抑うつ状態が続くうつ病。その影響で、眠りが浅く寝付けない、途中で起きてしまうといった症状が表れ、朝起きるのが辛くなることがあります。また、秋から冬に決まって体重が増える、冬の朝などに特に起きることができないといった場合は、季節性うつ病の疑いも。心療内科や精神科で相談してみましょう。

○過眠症

朝起きられないのはもちろん、寝てはいけない時でも我慢できずに眠ってしまう場合は、過眠症の疑いがあります。朝の目覚めも悪く、1日中ぼ〜っとしているのも特徴のひとつです。生活リズムを整えても改善しない場合は、睡眠外来を受診してください。睡眠外来が近くにない場合は、内科に相談して、適切な病院を紹介してもらうのがよいでしょう。

○月経随伴睡眠障害

女性は生理前になると、眠気が強くなったり、日中も眠いといった症状が表れることがあります。これは女性ホルモンによるもので、妊娠の初期にも同様の症状がみられます。この影響により、いつもより朝起きるのが遅くなったりしてしまうのです。女性ホルモンの影響とはいえ、生活に支障が出るほどなら、婦人科に相談しましょう。

○睡眠時無呼吸症候群

寝ている間に息が止まってしまう病気です。本人には自覚できない場合もあるので、朝起きるのがつらいという印象だけが残ります。パートナーに指摘されて初めて気づく場合もあります。眠りが浅いので、日中に強い眠気にも襲われます。肥満体質の人は、気道が圧迫されるのでなりやすい傾向があり、注意が必要です。マウスピースをつけて寝る、寝方を変えるなどで改善する場合もあります。

○睡眠相後退症候群

仕事などで夜型の生活が長期間にわたったり、不規則な勤務をしていた人に起こりやすい病気です。昼夜逆転の生活が長かったため、体温や血圧、ホルモン分泌などの生体リズムが狂っている可能性があります。基本的には、自分で朝型の生活を心がけるだけで改善しますが、難しい場合は医師の指導のもと、ビタミンの内服などが必要な場合もあります。

執筆:月刊『からだにいいこと』編集 -株式会社からだにいいこと