仏パリの美術館「パレ・ド・トーキョー」で、卵の上に座り、ヒナがかえるまでめんどりのように温め続ける仏人アーティストのアブラハム・ポアンシュバルさん(2017年3月29日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】卵の上に座り、23日間にわたって温め続けてきたフランス人美術作家のアブラハム・ポアンシュバル(Abraham Poincheval)さん(44)が20日、最終的に9羽のひなをふ化させてパフォーマンスを終えた。このパフォーマンス作品については、動物虐待と非難する声も上がっている。

 ポアンシュバルさんは、仏パリ(Paris)の美術館に設置されたガラスケース内部で3週間以上を過ごし、期間中はほとんど眠らずに卵を温め続けてきた。最初のヒナがふ化したのは18日。

 この作品について、動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(PETA)」は、ヒナたちの誕生を手放しで喜べないとするコメントを発表。ポアンシュバルさんに宛てた公開書簡で、「ヒナが美術館の中で孤独に生まれてきたことに、祝福すべき点は皆無」としながら、「『芸術的な』パフォーマンスのためだけにかえされ、母親にも決して会うことができない」「芸術の中に動物の居場所はない」と非難した。

 これに対し、美術館の広報担当は、ヒナたちの健康状態は良好で、今後はポアンシュバルさんの両親が都市部から離れた場所で育てると説明した。ヒナは、8羽が黄色、1羽が茶色だった。

 AFPの取材に応じた父親のクリスチャンさんは、所有する小さな農場に、9羽のための豪華な鶏小屋を建てたと話した。
【翻訳編集】AFPBB News