北朝鮮は5日に続いて16日にも弾道ミサイルを発射したが、これは北朝鮮問題を主要議題にして行われた米中首脳会談をけん制する狙いがあったとされている。また、こうした最近の状況に対し、外務省は11日、韓国への滞在・渡航を予定あるいは既に滞在中の日本人に最新の情報に注意するよう促す文章をホームページに掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 北朝鮮は5日に続いて16日にも弾道ミサイルを発射したが、これは北朝鮮問題を主要議題にして行われた米中首脳会談をけん制する狙いがあったとされている。また、こうした最近の状況に対し、外務省は11日、韓国への滞在・渡航を予定あるいは既に滞在中の日本人に最新の情報に注意するよう促す文章をホームページに掲載した。

 朝鮮半島情勢は予断を許さない状況にあると言えるが、中国メディアの捜狐は17日、韓国は北朝鮮問題に加え、中国とは高高度ミサイル防衛システム「THAAD(サード)」をめぐる対立も抱えていると伝え、韓国の旅行産業は崩壊寸前だと伝えている。

 記事は外務省が発表した韓国に関する海外安全情報に言及すると同時に、中国国際航空が17日から北京ー平壌便の運航を停止したことを紹介し、「これらの出来事は、北朝鮮と韓国への旅行が危険であるというメッセージが全世界に発信されたことを意味する」と主張した。

 19日現在、外務省海外安全ホームページは韓国について、危険情報は出ていないものの北朝鮮との関係において朝鮮半島情勢は引き続き予断を許さない状況にあるとの記載があるのは事実だ。また、2016年に韓国を訪れた中国人旅行客は952万人に達し、韓国に220億ドル(約2兆3892億円)の経済効果をもたらしたの分析があるなか、THAAD問題によって中国人旅行客の数は激減している。

 記事は、韓国の旅行産業は北朝鮮問題やTHAAD問題によって崩壊寸前となっていると紹介する一方、韓国では「中国人旅行客を失ったとしても、日本人旅行客を50万人多く呼び込み、また17億もの人口を擁する中東市場を開拓すれば問題ない」という声があると紹介。THAAD配備を撤回しようとしない韓国に対して不快感を示したうえで、「日本は北朝鮮問題を受け、有事の際には韓国滞在中の日本人をいかにして引き上げさせるかを考慮中だ」とし、さらに多くの日本人旅行客を呼び込もうとする韓国旅行業界の考えは夢物語に過ぎないと主張した。

 予断を許さない状況にある朝鮮半島情勢だが、韓国旅行業界が外部環境によって翻弄され、苦しい状況に追い込まれているのは事実だろう。中国はTHAAD問題に対する報復措置の1つとして、中国人の韓国への渡航を制限しているとされる。中国に依存することのリスクが浮き彫りとなった事例と言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)