19日、韓国メディア・マネートゥデイは、イスラム教信者でないある韓国人女性が、イスラムの女性が頭部を覆う布「ヒジャブ」を外出のたび持ち歩く事情について報じた。写真はヒジャブを身に着けた女性。

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2017年4月19日、韓国メディア・マネートゥデイは、イスラム教信者でないある韓国人女性が、イスラムの女性が頭部を覆う布「ヒジャブ」を外出のたび持ち歩く事情について報じた。

イスラム教徒の女性は人前で常にヒジャブを着用するものだが、韓国の女子大生Aさん(25)がヒジャブ代わりのスカーフを使う場所は決まっている。地下鉄駅や公園、飲食店など、公共の場にあるトイレの中だ。公衆トイレの隠しカメラで撮影された画像や動画がネット上に出回っていたことをニュースで知った数年前から、外出先で用を足す際には手持ちのスカーフで顔を隠すのが習慣になったそう。Aさんは「隠しカメラから完全に逃れることはできないので、顔だけでも隠さねばと思っている」とし、こうした日常を自嘲気味に語った。

自分の動画がすでにネットで広まっているかもしれないと不安を抱きながら暮らす会社員のBさん(26)は、外出先でなるべくトイレに行かないために、水分摂取を控えるようになったそう。どうしても公衆トイレに行く際は、「マスクで顔を隠し、カメラがよく見つかるというトイレ個室のごみ箱を蹴るなどして、誰かが撮っていないかと上から下まで調べる」そうだ。

韓国の警察庁によると、カメラを使った隠し撮り犯罪は2011年に1523件だったものが15年には7623件に急増、被害者の95%は女性だ。にもかかわらず街では誰でも簡単に隠しカメラを購入することができ、関連犯罪への処罰も多くが罰金刑にとどまっているのが現状だ。女性たちの中には何万円もする隠しカメラ探知機を買う人もいるというが、上に出てきた女性のように、涙ぐましい自衛策を講じる人も少なくない。

この状況に、韓国のネットユーザーからは「変態が多過ぎる」「どうせ撮ってもみんな似たようなものなのにね」「僕も男だけど、女性のトイレをのぞいて何がうれしいのか分からない。タダでも見たくないよ」など、犯罪者の心理が理解できないとの声が多数寄せられている。また、対策として「隠しカメラの禁止法を作っても、なくならずにカメラが高くなるだけだろう」と冷めた声もあった。(翻訳・編集/吉金)