京都・伊根の舟屋で江戸時代からの絶景に出会う #旅するデザイナーの冒険の書

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デザインを教えてくれた師匠が、とある町をFacebookで投稿していました。その町は京都の伊根。丹後半島にある、舟屋が美しいことで有名な小さな港町です。京都というと、京都駅周辺の古都のイメージが強いのですが、京都府は日本海も接する縦長の形。地図を見直すと驚かれる方もいるのではないでしょうか。

「伊根の舟屋」の美しさに魅せられて、いつか行きたいと思っていたのですが、改めてFacebookの投稿を見て行くことを決心しました。

道の駅「舟屋の里公園」からの眺めは最高。丸や四角のイケスはブリの養殖のもの。

どこか懐かしく、とても美しいです。日本海なのに波がほとんどありません。

海の水も透明度が高く、魚影を見ることができます。

車庫のように1階に船を停めます。

「伊根の舟屋」とは周囲5キロメートルの伊根湾に沿って約230軒ある舟屋のことで、1階が舟のガレージ、2階が居間となった独特な建物の事を言います。海辺ぎりぎりに建ち並んでいるので、まるで海に浮かんでいるように見えます。全国的にも珍しい江戸時代からある舟屋が立ち並ぶこの風景は、壮観でとても美しく、今でも大切に残されていて何時間でも眺めていられます。重要伝統的建造物群保存地区選定地でもあります。

あたたかい日の光と、優しい風、水の音がとても心地いい。思わず目を閉じて、猫になったかのような気分に。

家の1階が海。舟屋の内側から見るとなんとも不思議な光景です。

伊根のマンホールも舟屋と船。かわいいです。

物干しハンガーの活用術。お家の庭にはよくワカメが干されています。

この地域では伝統的な保存食でもある、鯖をぬか漬けにした「へしこ」がお土産で人気です。女性の杜氏で有名なこの町唯一の酒屋さん、向井酒造も必見です。古代米で作られた赤い日本酒「伊根満開」はフルーティーでワインのような日本酒。世界的に有名なデンマークのレストランが日本に期間限定で出店した時もこの日本酒が選ばれたそう。

創業250年の向井酒造。女性の杜氏によるフルーティーで独創的な日本酒が人気。伊根唯一の酒屋さん。

伊根の舟屋郡を背景にお土産ショット。職業柄ついついこんなことをやってみたくなります。

船に乗って湾の内側から舟屋を見ることもできます。しかし、餌を持つと鳥たちの襲撃に合い、あまり舟屋に集中できない! 鳥好きにはまさに一石二鳥のスリル満点のクルージングです。

伊根湾めぐりの遊覧船は、舟屋が立ち並ぶ伊根湾を25分かけて周遊します。

ウミネコが恐れることなく挑発気味に近づいてきます。目がちょっと怖い。

船に乗ると数え切れないほどの鳥の大群が餌を食べにきます。
なんとこの鳥の群れの半分はトンビ。爪が鋭いので、ある程度避ける必要があります!

初めてなのにどこか心懐かしく、落ち着く伊根。優しい海の音、鳥の声、潮の香りなど、都会では感じることができないものがここにはたくさんあります。しばらく住み込んでしまいたいなぁと思ったほど。肩の力を抜くことができる、とっておきの町です。

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