写真提供:マイナビニュース

写真拡大

ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)と小学館は、デジタルメディアの検討に関する基本合意書を4月20日に締結したと発表した。

専門家の監修のない根拠が不明確な医療関連記事。DeNAが運営する医療関係の情報を掲載したメディア「WELQ」の記事について、外部から内容について問題視されたことを皮切りに同社キューレーション事業の問題が発覚した。掲載された記事の中には、著作権法や薬機法などの法令に違反する可能性があるもの、内容が不適切なものがあった。それをうけて同社は、運営していた10サイト全てを非公開にした。

同社が設置した第三者委員会は、問題の原因や、経緯、今後の課題などを発表した。数値偏重から公正な稼ぎ方に、メディア事業のあり方を再検討し、社会から広く受け入れられるキューレーション事業を目指すべき。そのために、記事作成時などの事実のチェック体制とプロセスの構築、経営・事業運営における全社的なリスク感覚の醸成が必要などとした。

今回の小学館との基本合意はこのような流れをうけたものだ。DeNAと小学館は、新規デジタルメディア事業を創出・運営することについて共同で検討を開始し、デジタルメディアあり方一般について、編集体制や記事内容のチェックなどを含む記事作成のフローについての検討を進める。

DeNAと小学館はDeNAのアプリ「マンガボックス」に小学館が作品を提供するなど以前からのビジネスパートナー。DeNAとしては、出版社として歴史が長く、編集体制も確立している小学館の知見を得る狙いがある。

今後は、4月1日にDeNAのメディア統括部長に就任した江端浩人氏と小学館のデジタル事業局の大西豊氏を中心に現場のスタッフなどが検討を進め、DeNAのデジタルメディアをつくるべきか、つくらないべきかも考えていくという。

メディアのあり方そのものが問われた同社の問題。どのような話し合いがされ、どのような結論に至るのか、経過も含めて、公表し、議論を深めてほしい。

(冨岡久美子)