オーストリア・ザールフェルデンにある修道院に入居するスタン・バヌイトレヒトさん(2017年4月19日入手)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】オーストリア・ザールフェルデン(Saalfelden)で水道や電気も通っていない修道院に、無報酬で住んでくれる人を募集したところ、世界中から50人の応募があり、ベルギー出身の男性が選ばれた。当局が19日、発表した。男性は今月30日に入居する。

 同国西部ザルツブルク(Salzburg)に近いザールフェルデンの市長は、58歳というスタン・バヌイトレヒト(Stan Vanuytrecht)さんの人となりに訴えてくるものがあったと明かし、落ち着いたたたずまいを感じさせ、しっかりとした考えを持っている印象を受けたと明かした。

 バヌイトレヒトさんは砲兵として従軍経験のある元測量技術者で、離婚歴があり、カトリック教の助祭を務めたこともある。

 白い顎ひげを蓄えパイプを愛用するバヌイトレヒトさんはオーストリア通信(APA)に対し「チャンスがあるとは思わなかった」としながらも、「ザールフェルデンの修道院について読んだとき、ここが私のいるべき場所だと思った」と述べている。

 350年前に街を見下ろす崖沿いに建てられた修道院には、しばしば景色を楽しむためのハイキングや、時折相談のために人々が訪れるため、バヌイトレヒトさんは完全に孤独になるわけではない。それゆえバヌイトレヒトさんは、過去にホームレス、アルコールや薬物依存症の人々、受刑者、精神的な病を抱える人たちと共に過ごした経験が生かせると思うと述べている。
【翻訳編集】AFPBB News