AKB48『シュートサイン』Type-E 初回限定盤

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 昨日4月19日、小嶋陽菜が卒業し、AKB48の残る第1期生は峯岸みなみのみとなった。秋元康の総合プロデュースのもと、AKB48をはじめ、SKE48、NMB48、HKT48、NGT48、STU48など全国各地の専用劇場を拠点として展開を広げてきた48グループ。そして、48グループの公式ライバルとして、同じく秋元プロデュースにより立ち上げられた乃木坂46や欅坂46の坂道シリーズ。近年、後続グループである乃木坂46、欅坂46の人気・活躍の勢いが加速している。そんな中、グループの人気を支えてきたメンバーの卒業が相次ぐAKB48は今後どうなっていくのか。昨日オンエアされた『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で、指原莉乃(HKT48/STU48)、横山由依(AKB48)、峯岸、小嶋に加え、卒業生の高橋みなみ、プロデューサーの秋元康が「AKB48!これから、何する?」をテーマに語り合った。

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 卒業が相次ぐAKB48にリスナーから様々な意見が寄せられる中、秋元は「自分に飽きちゃいけないんだよ。淡々とやらなきゃいけない。普通はまだみんなが求めてたりファンが求めてたり、周りや運営が必要としているのに、まず自分に飽きちゃって、自分を放棄しちゃう」と発言。小嶋のようにやり切って卒業するメンバーがいる一方で、自分に飽きてしまい、諦めてしまうメンバーが増えているようだ。

 続いて「最近の(AKBの)シングルを聴いてみると、どう考えても坂道グループの方が良い」というリスナーの意見に対し、秋元は「いいなと思った曲をリリースに合わせて出してるだけ。もちろん(他のグループに)キープしてる曲もあるよね」「(メンバーの行動に)なんかヒントがあるんだよね。それが楽曲に合えば(いい)」とコメントし、楽曲のインスピレーションが沸くメンバーとしてAKB48の中では岡田奈々や向井地美音らの名を挙げた。その後、秋元は「もう一つ何か乗り越えないといけない」というグループのタイミングにAKB48の「RIVER」を書き、“仲良しグループ”になりかけ、言いたいことを言い合えていないと感じた欅坂46には「不協和音」を書いたと説明。指原は「秋元さんは違うって言うかもしれないけど」と前置きしつつ「卒業したいって言ってるメンバーが多いグループに対して、勢いがめちゃくちゃある曲書けない」と続けた。メンバーたちがグループへの熱をなくすと曲も勢いが落ち、グループの人気は下がり、さらに活動への熱がなくなる。秋元の想像力を刺激するメンバーが、今のAKB48には少ないのではないか。そう考えさせられる発言だった。

 さらに「箱推しができるグループに」という意見に対し、指原は総選挙がない坂道シリーズについて「(総選挙がなく争わないから)みんな好き! ってできるじゃないですか」と言うと、「グループの感じが好きだったら、誰か推しメンが卒業しても2推しを応援できるじゃない。だってグループが好きなんだから。だけど今のAKBはそれができない」と指摘。小嶋や峯岸のように個人でも活動できるメンバーが増えた結果、AKB48というグループそのもののファンが減少傾向にあるようだ。

 最後に「Everyday、カチューシャ」や「ポニーテールとシュシュ」のような曲をまたやりたいと語る秋元に対し、指原は「結局(大事なのは)曲だから、私たちもちゃんと(秋元の)インスピレーションが湧くようなキャラクターを個々でつけて、その時に時代に合った曲をバーンって出して」とまとめた。グループが巨大化した結果、先輩たちが作り上げてきたAKB48という強固な器に寄りかかるメンバーが増えてしまっているのだろうか。グループの成熟期とも言える今、残ったメンバーたちがいかに飽きずに自らのキャラクターを突き詰め、熱量を持って活動を続けられるかが、今後のAKB48にとってのキーと言えるだろう。(向原康太)