ドル・円為替、4月20日の動きと米主要イベントは

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 4月19日(すべて日本時間)は、11:00以降にドルが買われる傾向が強まり、23:00ごろには1ドル109円18銭まで戻した。様々なリスクが叫ばれる中で、どうしてドル高の流れが生まれたのだろうか。

 ドル高にブレーキをかけてきた一つに、朝鮮半島問題がある。こちらは解決に向けて中国やロシアにも協力を呼び掛けているが、まだまだ時間がかかりそうである。地政学リスクは続いているのだ。しかし市場からは以前のような強い警戒感が伝わってこない。4月15日に北朝鮮で核実験が行われなかったことが要因であろう。リスク回避の動きは弱まっている。

 次にアメリカの経済情勢だが、主要金融機関の決算結果が予想を上回り、ドル買いの材料となった。アメリカ経済が1〜3月にかけてやや停滞ムードだっただけに明るいニュースとなっている。

 英国の総選挙やフランスの大統領選からのリスクも薄まり、ドル買いのブレーキが弱まっているという側面もある。

 やや懸念されているのはトランプ大統領の為替介入であろう。ムニューシン財務長官も「トランプ大統領はドルの押し下げを狙うことはない」とコメントし、火消しに必死だ。G20がワシントンで開催されるが、ここにも強い影響力を与えてくるに違いない。

 20日3:00にベージュブック(米地区連銀経済報告)では、「アメリカの経済は大半の地域で穏やかな拡大をしている」と発表された。5:00にもフィッシャーFRB副議長が「海外の下振れリスクは大きく低下している」とコメントし、ドルは再び1ドル109円台に戻す勢いとなっている。

 今日のアメリカではどのような動きがあるだろうか。

 21:00 パウエルFRB理事の講演 21:30 前週の新規失業保険申請件数、4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 23:00 3月景気先行指標総合指数

 何かハプニングが起きない限りはこのままドル高の流れが継続していく可能性もある。4月21日5:00には日米財務相会談も開かれる予定だ。ドル円の相場がどのあたりで落ち着くことになるのかしっかりと見守っていく必要がある。