陸揚げされたセウォル号の船内捜索が続いている=19日、ソウル(聯合ニュース)

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【木浦聯合ニュース】2014年4月に韓国南西部の珍島沖で沈没し、今月上旬に木浦新港の埠頭(ふとう)に陸揚げされたセウォル号の船内捜索が始まって4日目になるが、行方不明者の遺体はいまだに発見されていない。

 捜索現場では「速度より作業員の安全が優先」として、細心の注意を払う雰囲気だ。
 セウォル号の現場収拾本部と、船体整理を担うコリアサルベージは20日、今後予想される危険要素を考慮してセウォル号を安全に捜索するための対策を議論していると明らかにした。
 過去に例を見ない大型船舶の内部捜索作業は現在も危険だが、時間が経つとさらに危険になる可能性が高いためだ。
 セウォル号の安全度を複数の公共・民間機関に依頼して調査したが、100%安全だと保証した機関はなかった。
 セウォル号の内部に接近が困難な空間が多い。また、安全度を測定するには主要構造物の厚みなどを総合的に考慮しなければならないが、現実的にはこれを確認するのが難しいせいだ。
 沈没・引き揚げ過程で船体の一部が損壊しており、主観的に安全度を評価するにも負担が大きいため、どの機関も安全の保証には及び腰になっているという。
 危険度についても、測定の結果大きな危険要素は発見されなかったが、今後次第に暑くなる天気が問題になる。
 堆積した泥の中の微生物が、周辺の温度が上昇したり梅雨を経たりして増殖すると、有害物質を排出する可能性が高いからだ。
 しかし危険要素を気にして捜索を遅らせるわけにもいかず、安全確保と捜索を同時に進めている状況だ。
 作業員らは酸素濃度・複合ガス測定器と保護装備を携帯し、危険に備えている。
 船首から捜索を進めている作業員が突然の危険に遭遇した場合に備え、救急隊員も常に待機している。
 船体内部のあちこちから露出した鉄や障害物などによる負傷も心配される。
 作業環境に対する安全性が担保されていないため、コリアサルベージ側は万一の事態に備えて慎重に現場に接近し、作業を行っている。
 また、現場を随時訪問してチェックする危機管理の専門家から助言を受けながら、注意深く捜索を続ける方針だ。
 収拾本部とコリアサルベージ、船体調査委員会は、長期化する捜索作業に備えた船体の補強作業が必要との意見で一致し、対策を準備している。
 コリアサルベージのリュ・チャンヨル代表は「不確実性が大きい作業条件により作業が多少遅れているが、慎重に行うしかない」とし、「海洋水産部、船体調査委員会との協議を通じて、安全性を高めるよう引き続き努力するしかない」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr