もはや党内で完全に孤立状態か

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 民進党がボロボロだ。7月に予定されている東京都議選予測では「獲得議席ゼロ」の予測まで出ている。都議らの離党者が相次ぎ、離党ドミノは国会議員にも波及。結党からわずか1年で崩壊過程に入った。蓮舫氏の代表就任も、支持率アップには影響しなかった。ただし、挽回のチャンスがなかったわけではない。

 今年に入っての4か月だけでも、森友学園疑惑、文科省の天下り問題の拡大、防衛省の日誌隠蔽、そして今村雅弘・復興相の会見での「出ていけ!」発言など閣僚の相次ぐ失言という具合に安倍政権の不祥事は枚挙に暇がない。民進党にすれば、無死満塁のチャンスが何回もあったのに、バットにかすりもしなかった。

 政治ジャーナリストの野上忠興氏が理由を指摘する。

「返り血を浴びることを怖れて追及に腰が引けていたからです。森友疑惑でも、籠池泰典・前理事長夫人のメールで辻元清美氏の不法侵入などの疑惑が持ち上がった。

 劣勢だった安倍首相がここぞと追及したが、あれは民進党には大チャンスで、“辻元は国会で喚問に応じて潔白を証明するから、安倍首相の昭恵夫人も国会喚問に出るべき”と迫るべきだった。しかし、この党は疑惑否定のコメントを出しただけで追及が尻すぼみとなった」

 都議選でも、蓮舫代表は小池百合子・都知事に接近しようと共闘を呼び掛けたが、“ひじ鉄”を食わされると何もしなくなった。

 自民党にとっては、そのように離党者が相次ぐ民進党は議員の恰好の“草刈り場”に映っている。

 長島昭久・衆議院議員が離党すると、自民党の下村博文・幹事長代行が「優秀な人なのでウエルカムだ」とスカウトに動き、次の民進党代表候補と見られていた細野豪志氏が党内の反対を押し切って憲法改正私案を発表すると、すかさず自民党の保岡興治・憲法改正推進本部長が「大変大きな意義を持っている」と持ち上げて“こっちへおいで”とコナをかけた。その細野氏は13日、代表代行を辞任した。

「わが党は中堅議員の人材が薄い。民進党の保守派には長島、細野など見所のある議員がいるから、どんどん来てもらえばいい」と自民党長老。これでは自民党の二軍同然だ。

 もはや蓮舫代表は党内で完全に孤立し、「いま代表選をやれば、蓮舫は本人と野田佳彦幹事長の2票しかとれない」(民進党若手)とまで言われている。都議選投開票日の7月2日、「民進党惨敗」の一報が流れた瞬間、蓮舫降ろしが始まって党崩壊が本格化するのは火を見るより明らかだ。

※週刊ポスト2017年4月28日号