17日、製造業を中心に、中国で高度な知識や技能を持つ人材の不足が深刻化している。日本などから技術者を引き抜く動きが加速する可能性もある。資料写真。

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2017年4月17日、米華字メディア・多維新聞によると、中国で高度な知識や技能を持つ人材の不足が深刻化している。

中国のシンクタンク・中国社会科学院の発表した「2017年人材白書」によると、中国の製造業で不足している高級技術者は1000万人を超えた。中国政府は「中国製造2025(メイド・イン・チャイナ2025)」構想を打ち出し、高い競争力を持つ製造強国を目指す計画だが、人材不足から製造業の構造改革は足踏みする恐れが出ている。

早期に高度な人材を準備する必要性が出ているが、その土台となる教育制度の改革や職業技術教育の再編の影響で、短期に人材不足を解消することは絶望的だ。労働力の分野への投資不足も長期化しており、構造改革の足かせとなっている。

高度な人材は不足しているが、末端の人材は過剰な状態で、その結果、付加価値の高い製品ではなく、低廉な製品で利益の薄い商品で競争せざるを得ない状況にある。一方で、人件費は年5〜8%という高いペースで上昇が続くという悪循環に陥っている。

高級技術者の割合は、日本の製造業では40%を超え、ドイツでは50%を超えるが、中国は10%未満。中国にとって高度な人材の不足を解消することは一刻の猶予もなく、日本のような高度な人材の多い国から技術者を引き抜く動きが加速する可能性も出ている。(翻訳・編集/岡田)