18日、中国では各地に高速鉄道が建設され、人々の生活の利便性を高めているが、その沿線に無数の巨大なごみの山ができており、旅情も何もなくなっている。写真は上海の高速鉄道沿線。

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2017年4月18日、中国では各地に高速鉄道が建設され、人々の生活の利便性を高めているが、その沿線に無数の巨大なごみの山ができており、旅情も何もなくなっている。央視新聞が伝えた。

北京から上海へ向かう高速鉄道に乗り込み、出発してしばらくすると都市部を抜けてのどかな村々や田園風景が続くが、経由駅の天津に到着するアナウンスが流れる頃になると、さびついた金属廃棄物や建設廃棄物、廃棄自動車の山が数キロにわたって続く。

こうしたごみの山に混じって、さまざまな廃棄物回収業者が軒を連ねている。地元住民によると、ごみが廃棄されている土地は以前は国有農場で、現在はその後継企業が所有。2008年に高速鉄道の建設がスタートした際に土地の一部が徴用され、開通後から徐々に現在の様子に変わっていった。

廃棄物回収業者の多くは家族経営で、正規に手続きを経ないまま営業しており、プレハブでできた建物も許可を得ていない。土地を所有している企業は回収業者に土地を貸したわけではなく、賃料を得ているわけでもなく、土地徴用の混乱の中で強引に占有されたのだという。

企業も取り締まりを行っているものの、職員が取り締まりをしたがらなかったり、農場がもともと国有地だということなどから、取り締まりが徹底できない状態にあると責任者は話す。同じような状態に置かれているのはこの企業だけでない。

そうした中、天津市は3月から高速鉄道や高速道路沿いの環境改善に着手。少しずつだが、ごみの山や不法に占拠している廃棄物回収業者は排除されつつあり、その土地を緑地にして、違法な建物を作りにくくする対策を進めている。

中国国内の高速鉄道は営業距離2万キロを超える中国の顔になっているが、沿線の土地を不法に占拠したり、廃棄物を運び込んだりすることは全国各地で見られる現象となってしまっている。(翻訳・編集/岡田)