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米Mozillaは4月19日 (現地時間)、ブラウザ「Firefox 53」の安定版を公開した。Windows版が次世代エンジン・プロジェクトQuantumの「Quantum Compositor」を搭載しており、同機能を利用できるデバイスでは表示が高速かつ安定する。また、2つのコンパクトなテーマが追加された。

Quantumは、安全性・速度・並行性に重点を置いたプログラミング言語Rust、並列処理に優れるレンダリングエンジンServoの技術を取り入れ、モダンデバイスのマルチコアCPUやGPUを積極的に活用することで高速化を実現しようとしている。過去にとらわれないモダンな設計になっており、2017年内の提供を目指している。

Quantum CompositorはQuantumを構成するサブプロジェクトの1つである。コンポジタはWebページの全てのグラフィックス・レイヤーを1つにまとめて、ユーザーがスクリーンで見る状態に一体化させる。Firefoxがクラッシュする原因の1つがグラフィックス・コンポジタのクラッシュであり、Mozillaはメインプロセスからグラフィックス・コンポジタを切り離した。Quantum Compositorがクラッシュしても、Firefox全体またはタブの動作が停止することはない。これまでのテストで、Quantum CompositorによってFirefox全体のクラッシュが約10%減少したという。また、Quantum CompositorはCPUではなくGPUで動作するため表示が高速になる。

Quantum CompositorはIntel、NVIDIA、AMDのGPUを利用し、Windows 10/8/7でFirefoxを使用するユーザーの約70%が利用できる。Macに関しては、すでにグラフィックス・コンポジティングが安定しており、コンポジスタのプロセスを分離する必要はないという。

新しいテーマは「Compact Light」と「Compact Dark」。Compact LightはFirefox標準のカラースキームのまま、タブバーやURLバーなどをコンパクト化。標準テーマよりもコンテンツ・エリアが広い。Compact Darkはコンパクトデザインで、ダークなカラースキームになる。

これらの他、リーダー・モードに読了予測時間の表示を追加、ハードウエアへのアクセスや通知を要求するWebサイトを許可/拒否するインターフェイスが新デザインになった。

(Yoichi Yamashita)