日本旅行に訪れた中国人観光客が、思わぬ出会いを得て日中の複雑な関係について驚きを書き残している。徐福伝説との出会いは日中関係について改めて考えるきっかけになったという。

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日本旅行に訪れた中国人観光客が、思わぬ出会いを得て日中の複雑な関係について驚きを書き残している。

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奈良県の生駒山を旅行した。山頂へは通常ケーブルカーで登るが、今回は自分の足での登頂を目指した。1時間ほども歩くと、宝山寺にたどり着いた。そろそろ日が暮れようかという時間だけにひどく冷え込んだが、宝山寺を見るとちょうちんがこうこうと輝いている。予定を変更してこの辺りを見てみることにした。

宝山寺では日本の老人たちが階段を上り下りして体を鍛えている姿が目についた。参拝客も少なくない。さて次はどこへ向かおうかと地図を広げていると、中年の日本人男性が突然近づいてきた。

「中国からおいでになったのですか?」と声をかけられる。うなずくと、iPadの翻訳アプリでなにやら説明を始めた。ここには始皇帝の時代に日本にやってきた徐福が祭られているという。徐福は500人の子どもたちを連れて東の海を渡った。やがてある島へとたどり着き、王国を築く。これが日本国の始まりだ…こんな伝説を聞いたことはあるが、事実だったのだろうか。中国と日本の関係はあまりにも複雑だ。

宝山寺は想像を超えて大きく、見ているうちに夜になってしまった。あまりにも寒かったため、登山はあきらめて下山することにした。中国人の先祖である徐福との偶然の出会い、これは運命だったのだろうか。そんな思いが頭をよぎった。(翻訳・編集/増田聡太郎)