いざというとき大丈夫?正しい救急車の呼び方と注意点

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小さな子どもがいたり、親が高齢だったりすると、急な体調の変化で救急車を呼ぶ必要があることも。でも実際に救急車を呼ばなければならない状況になると、「何から伝えたらいいの!?」となってしまうこともあります。

また救急車を呼ぶべきか、必要ないのか?のジャッジも難しいですよね。そこで今回は健康管理士の筆者が、救急車を呼ぶ際のポイントと、普段から準備しておくべきことをご紹介します。

救急車を呼んだ半数以上が軽症者!?

救急車を呼ぶべきか、呼ばなくても大丈夫なのか、ということがまず判断すべきこと。総務省消防庁が発表した、“救急車による傷病程度別 搬送人員構成比(平成21年)”によると、実際に救急車で運ばれた人のうち、“入院の必要がない軽症者”が最も多く50.7%もいたそうです。

もちろん、救急車を呼んだ時点では急を要する状況である場合も多々あるのですが、中には病院で待つのが嫌だとか、ヘルパーさんを呼んだけど断られたので救急車を呼んだ、仕事で子どもを病院に連れて行けないからなどの理由で救急車を呼ぶ人も増えているとのこと。

救急車はタクシーではありません。本当に救急搬送が必要な人のためにも、身勝手な理由での119番は決してしないようにしましょう。

ためらわず救急車を呼ぶべき症状とは

それでは、救急車をすぐに呼んだほうがよいのはどんなときでしょうか? 大人と子供の場合に分けて、その一部をご紹介したいと思います。

大人の場合(一部):

意識障害があったり、けいれんや大量出血を伴う怪我、広範囲のやけどなどの場合は、迷わず救急車を呼びましょう。

顔の症状:顔の半分に動きにくさや痺れを感じたりしゃべろうとすると顔が歪んだり、ろれつが回らなかったりした場合。

手足の症状:突然手足に痺れが起こったり、片方の腕や足に力が入らなくなった場合。

頭の症状:突然の激しい頭痛や高熱、支えなしでは立てないほど急にふらつく場合。

胸や背中の症状:突然の激痛や急な息切れ、呼吸困難、胸や背中に激しい痛みを訴えたとき。胸の真ん中あたりに痛いような苦しいような感覚が数分続くとき、または痛む場所が移動する場合。

腹の症状:吐血や下血、突然の激しい腹痛や持続する激しい腹痛を訴えた場合。

子どもの場合(一部):

子どもは上手く自分で症状を伝えることができないことも多いので、いつもと様子が違うときには注意して見守るようにしましょう。生後3ヶ月未満の乳児の場合は、様子がおかしいと思ったらすぐに119番に連絡しましょう。

顔の症状:唇の色が紫色、顔色が悪く呼吸が弱かったり、咳がひどく息苦しそうな場合。

手足の症状:手足が硬直したている場合。

頭の症状:頭を痛がってけいれんがある、頭を強く打って出血が止まらなかったり意識がなかったり、けいれんしている場合。

おなか:嘔吐下痢が激しく、水も飲まない、意識がはっきりしない。激しい腹痛を訴えたり、便に血が混じっている場合。

119番に電話して、救急車がくるまで

救急車を呼ぶような状況になるとどうしても焦ってしまい、具合の悪い人のそばで何もできずオロオロしてしまいがちですが、119番に電話したら、住所、簡潔な現状、年齢や連絡先などの状況を落ち着いて伝えましょう。

応急手当が必要な場合は電話で指示されるので、指示に従って応急手当をしましょう。

事前に準備したいこと

病院についた際に必要な保険証や診察券、お金、普段飲んでいる薬もしくはお薬手帳、乳幼児なら母子手帳の準備は事前にしていると安心です。

意外と忘れがちなのがお金や具合の悪い人の靴、乳幼児の場合は紙おむつやタオル、ほ乳瓶など。もし人手があれば応急手当をする人、持ち物の準備をしたり救急車の案内をする人と、しっかり役割分担をするとさらにいいでしょう。

いかがでしたか? 事前に準備をして流れを知っておくだけでも、いざというときに焦らずに対処できます。それでも救急車を呼ぶべきかジャッジできないときには、お近くの“救急相談窓口”に電話すれば相談に乗ってくれますよ、活用してみて下さいね。

【参考】

※ 救急車を上手に使いましょう - 総務省消防庁

【画像】

※ Leszek Glasner / Shutterstock

【筆者略歴】

佐々木 さゆり

長年の医療業界での経験や40垳採未梁慮海鮴犬し、延べ3万人を超える人の心と体の健康に携わる。総合栄養学・身体機能等を学べる「予防医療指導士」のテキスト監修者でもある。著書は「本当は怖いデスクワーク」