階下の住人、2階の騒音に耐えきれずある方法で復讐(出典:http://nextshark.com)

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「目には目を、歯には歯を」という言葉があるが、まさにその言葉通りに騒音が絶えない上階の住民に復讐を果たした男性が『Shanghaiist』や『Oddity Central』で伝えられた。

中国・陝西省西安市に暮らすツァオさんは、真上の階に住む家族の息子が絶え間なく立てる騒音にうんざりしていた。天井を通して子供が飛び跳ねる音のせいでツァオさんはリラックスすることもできず、たびたび上階の住民に苦情を伝えていた。

しかしどれだけ丁寧に「もう少し静かにしてほしい」とお願いしても、この家族はツァオさんの気持ちを考慮する気配はなく騒音は止むことがなかった。そこで堪忍袋の緒が切れたツァオさんは、ある手段に出た。

ツァオさんは中国の大手通販サイト「Taobao」で“建物振動器”の購入を試みたのだ。その名の通りその機器は建物に振動を与えるもので、サイトには様々なメーカーの異なる振動器が販売されている。

最低価格は76人民元(約1,200円)だったが、ツァオさんは400人民元(約6,300円)のパワーが強いものを購入した。振動が強い機器はドリルで床に穴を開けているようなレベルの騒音になるという。

ほとんどのモデルにはタイマーがセットできるようになっており、スマホにも接続できる。外出時にタイマーをセットしておけば、自分がその音に煩わされることなく上階へ復讐することが可能だ。ツァオさんはまさにそれを実行した。

金曜日の午後8時に振動器のタイマースイッチを入れ、週末は家を開けた。上階の家族は夜から断続的に振動する激しい床に眠りまで妨げられ、かなりのストレスを感じることとなった。そして不動産の管理人にドリルのような騒音を止めてもらおうと連絡し警察に苦情を伝えたが、ツァオさんが帰宅するまで待たねばならなかったそうだ。日曜の午後に帰宅したツァオさんは音を消すように命じられたが、罰金を科せられたかは不明である。

中国で合法販売されているこの振動器は、うるさい隣家への完璧な復讐手段のようだ。天井や壁に設置された機器は使用者のアパートでは音を控え、隣や階上の空間に騒音が広がるような仕組みで製造されている。ツァオさんの復讐は、「深刻な騒音被害は大迷惑」ということを上階の住民に認識させることができたようだ。これがきっかけで、ツァオさんと上階の家族は互いにもう二度と迷惑をかけないことを約束し合ったという。

出典:http://nextshark.com
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)