台湾・台北の空港(2016年11月22日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】台湾当局は19日、中国の反汚職活動家と伝えられる男性が台湾を旅行中に政治亡命を申請した件について、亡命申請を却下し、男性が台湾を離れたことを明らかにした。

 現地メディアや人権団体は、この男性が中国の反汚職活動家、張向忠(Zhang Xiangzhong)氏であることを確認したと発表している。張氏は中国政府高官の資産公開を要求する運動に携わり、過去に中国本土で収監されたこともある。

 張氏は8日間の休暇を過ごす目的で、今月12日にツアーの団体客として台湾入りしたが、翌日には団体と別行動を取った。

 通常、台湾が中国の国民に政治亡命を認めることはないが、特別な場合に限り、「政治的配慮による永住」を認めているという。

 張氏は自身が民主的な運動に携わっていた著名な活動家本人であり、中国本土に戻れば即時に身の危険にさらされることを証明しなければならなかった。しかし、台湾の対中政策を管轄する行政院大陸委員会は声明を発表し、当局は張氏に資格はないとの結論を下し、同氏がツアー団体の帰国に合わせて台湾を離れたと明かした。

 同委員会は声明において、張氏が「特別な事案として、長期滞在に関する現行の規定に当てはまると認めるのは難しい」とし、「張氏はわれわれの説明に十分納得し、旅行の終わりには参加していたツアー団体とともに出ていくことに同意した」と説明した。
【翻訳編集】AFPBB News