18日、韓国メディアによると、手抜き工事に加え試運転でのトラブルが相次ぎ開通できずに終わった韓国のモノレール・月尾銀河レールをめぐり、代替事業が再度進められることが決まった。写真は仁川・月尾島。

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2017年4月18日、韓国日報などによると、手抜き工事などで一度は失敗に終わっていた韓国・仁川(インチョン)市のモノレール・月尾(ウォルミ)銀河レール事業が、月尾軌道事業として2019年の開通を目標に再出発することとなった。銀河レールの橋脚と四つの駅舎などの構造物を再利用、軌道を再架設の上新たに30人乗りの新車両が導入される計画だ。

仁川駅と、仁川の観光スポットである月尾島との間6.1キロを結ぶ観光用モノレールとして計画された月尾銀河レールは10年6月に完工。建設費853億ウォン(約81億円)を投入するも、手抜き工事の発覚や試運転で安全上の問題が明るみになるなどのトラブルが相次いだ。15年2月には劉正福(ユ・ジョンボク)市長が事業を民間に転換、より小型化しての「月尾モノレール事業」として開通への努力を続けたが、結局橋脚部分を残しレールは撤去、車両も廃車されていた。

事業主体である仁川交通公社は新たな月尾軌道事業について、新車両の導入と軌道の再架設費用を約190億ウォン(約18億円)と試算。運行中の仁川地下鉄1、2号線の収益と、月尾銀河レールの施工者である韓信(ハンシン)工営に対して行っている損害賠償請求訴訟で得る賠償金を充てるとしている。また銀河レールで計画された多額の機器費用が必要となる完全無人化ではなく、観光ガイドを兼ねた職員が乗務することでコスト削減を目指す。

公社のイ・ジュンホ社長は「既にモノレールの商業運転を行っている企業への限定入札を行いたい」とし、「新型車両導入とシステムの改善工事、運用までは仁川交通公社が主導するが、その後は民間委託とし地域経済の安定に寄与することを目指す」ことを明らかにした。

しかし既に2度つまずいた事業の再チャレンジに韓国のネットユーザーの声は総じて厳しい。記事には「公社ではできないから民間に任せたのに、また公社がやるの?意味不明」「やめとけって。税金の無駄遣いだって。事業になるわけがない」「これがベストな選択なのか?税金の無駄じゃないのか?地域経済の役に立つのか?」「この事業でまた何億、何十億ウォンという金が費やされると思うと不安で仕方がない」といったコメントが寄せられた。

また、「(月尾銀河レールを推進した)安相洙(アン・サンス)前市長は人間のクズ」との批判のほか、「そもそも月尾島に見るものなんてあるのか?」「仁川で何を観光しろって?」など「そもそも」のポイントを論じる声もあった。(翻訳・編集/木暮)