旅行費用を募金サイトで集めた母、批判浴びるも…(出典:https://www.facebook.com/profile.php?id=1613962387)

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先月、「2人の娘をフロリダのディズニーワールドに連れて行きたい」として寄付金サイト「GoFundMe」にアカウントページを設置した英ブリストル在住のシングルマザーが、世間から猛批判を浴びたニュースをお伝えした。女性はその後、このアカウントを削除したが、再びアカウントページが設置されていることを英紙『Metro』や『The Sun』が伝えている。テックインサイトではこの女性に取材を申し込み、これまでの経緯や現在の心境を聞いた。そこから英メディアでは決して報じられることのない様々な事実が明らかとなった。

普段何かと我慢をして、シングルマザーである自分を手助けしてくれる10歳と12歳の娘へのご褒美としてディズニーワールドに連れて行ってやりたい…。そんな母の願いから2月27日に設置された募金サイトのアカウントページ。ところが世間からはこのシングルマザー、ニッキー・スミスさん(33歳)に、多くの批判が続出した。そのためニッキーさんはアカウントページを閉鎖、さらには「誰も傷つけるつもりもなかったし、最初からアカウントを設置すべきじゃなかった」とメディアで謝罪するまでに至ってしまった。

この件がイギリス中で報じられたことにより、ニッキーさんの生活は一変した。今回テックインサイトのインタビューに対し、ニッキーさんがその胸のうちを語った。

ニッキーさんが寄付金サイト「GoFundMe」を初めて知ったのは、アカウントを設置した当日だった。夜勤の時に同僚が「GoFundMe」について話していたので詳しく聞くと、その同僚の一人は同サイトでアジアへの旅費を集め、もう一人は姉の新婚旅行費用を集めたという。

ニッキーさんが最初に思ったのは「そんな理由でそのサイトを使ってもいいなんて」という素直な驚きだった。仕事の収入も芳しくない状況で経済的にもひっ迫していたニッキーさんは、とにかく娘2人を喜ばせたいという思いで「同僚の話を聞いて、このサイトに賭けてみようと思った」と明かす。

しかし寄付金が集まらない可能性もあるために、ニッキーさんは夜勤の休憩中に設置したアカウントページのことを娘にはもちろん家族の誰にも話さず、自身のFacebookにさえシェアしなかった。以降4日間、ニッキーさんは「寄付金は多分集まらないだろう」と思い、サイトにログインしていなかった。

アカウントページ設置から4日後の3月3日、突然ニッキーさんは見知らぬ女性から電話を受けることになる。その女性はニッキーさんにアカウントページのことを根掘り葉掘り質問したそうだ。サイトの運営者か関係者と思っていたその女性から「これまであなたは多くの批判を受けているが、それに対してはどういう気持ちか」と問われ、ニッキーさんにとってはまさに寝耳に水だったという。

その女性が有名な英メディアのレポーターであることを知り、急に不安になったニッキーさんは「まさか私のことを記事にしませんよね?」と聞くと相手は否定して電話を切ったという。慌てて「GoFundMe」にログインしページをチェックすると、18,000のシェアと多くの批判コメントが寄せられており、5,000ポンド(約685,000円)に設定していたゴール金額のうち集まった寄付金は10ポンド(約1,400円)であった。

予想もしなかった世間からのバッシングにショックを受けたニッキーさんは翌日、身内からの電話で「オンラインニュースであなたのことが報じられている」と聞き、さらに衝撃を受けることになった。しかも複数の英メディアが事実を否定的に捉え、ニッキーさんのことを「酷いシングルマザーだ」と批判する人々を擁護するかのような記事を目にして、パニックに陥った。「私は一切、彼らから取材費をもらっていませんし、欲しいとも思っていません。勝手に写真を使われ勝手に記事にされたのです」とニッキーさんは言う。