By iPhonedigital

初代iPhone発表から10年目となる2017年、これまでにも「AppleはiPhone10周年を記念したプレミアムモデルを準備している」と度々報じられてきましたが、海外メディアのBloombergが「Appleはこれまでで最も幅広いラインナップを用意している」と報じています。

Apple Readies iPhone Overhaul for Smartphone’s 10th Anniversary - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2017-04-18/apple-readies-iphone-overhaul-for-smartphone-s-10th-anniversary

BloombergがAppleに精通した人から得た情報によると、4.7インチのiPhone 6/6s/7と5.5インチのiPhone 6 Plus/6s Plus/7 Plusのアップグレード版となる2機種に加え、iPhone10周年を記念したまったく新しいモデルの計3種類をAppleは2017年にリリース予定とのことです。

iPhoneといえばAppleの製品群の中で最も重要なプロダクトで、現在のAppleの売上のなんと約3分の2を占めているそうです。また、iPhoneはiPadやApple Watchといった他のAppleデバイスの購入にもつながる製品であり、App Storeなどの収益性の高いサービスにもつながるプロダクトであり、まさにAppleの生命線と言えます。そんなiPhoneの登場から10周年となる節目の年に登場するiPhoneラインナップは非常に注目されており、また、2016年にこれまで2年周期で大きくデザインが変更されてきたiPhoneのデザインを変更しなかったことで、Appleは10周年の大規模改革に備えることができたとも考えられます。

情報筋によると、10周年のプレミアムモデルは前面がすべてスクリーンになる予定で、iPhone 7に近いサイズ感でiPhone 7 Plusよりもわずかに大きなディスプレイサイズを実現できるとのこと。さらに、これまであったホームボタンを完全に排除し、ソフトウェアを用いてスクリーン内にホームボタンを再現する予定です。これにより、iPhoneのサイズを大きくしないまま、ディスプレイのサイズアップが図れるとのこと。



また、プレミアムモデルのiPhoneはよりきれいな発色の有機ELディスプレイを採用し、従来モデルのアップグレード版となる2機種は液晶ディスプレイを採用したものになると情報筋は話しています。なお、新型iPhoneのデザインはまだまだ流動的で、変更可能な段階にあるそうです。

設計中のプレミアムモデルは既にアジアの製造パートナーと複数のプロトタイプをテストする段階にきているそうで、中には曲面ガラスとステンレススチールを使用したモデルも存在したそうです。もしかするとつい数日前にリークされたiPhone 8の試作品設計図は、テスト段階に入ったプロトタイプのものなのかもしれません。

「iPhone 8」の試作品設計図がリーク、極小ベゼルになった次期iPhoneの予想レンダリング画像も - GIGAZINE



プレミアムモデルのプロトタイプには、前面と背面の両方に曲面ガラスを搭載するモデルも存在しているそうです。ガラスの曲面はiPhone 7の前面ガラスとよく似ており、ガラスの間にはスチールのフレームが存在する模様。「前面と背面がガラス」というのは2010年に登場したiPhone 4と似たコンセプトのデザインと言えます。他にも、2007年に登場した初代iPhoneのデザインのようにより強い曲面を持ったガラス背面のプロトタイプもテストしているそうです。Appleのサプライヤーはこれまで曲面ガラスの大量生産に苦労していたので、「Appleがより緩やかな曲面のガラスを採用する可能性は高い」とBloomberg。なお、iPhone 7と同様にアルミ素材の背面を持つシンプルな試作品もテストされたそうです。

プレミアムモデルに採用される有機ELディスプレイはSamsungが提供する予定で、他のサプライヤーは大量生産する準備が整っていないとのこと。ある情報筋は「AppleはSamsungに約1億枚のパネルを注文している」とコメントしています。

また、Appleは指紋センサーのTouch IDをスクリーンと統合することも計画しています。しかし、情報筋は「これは技術的に非常に困難だろう」と語っており、製品の最終版がどうなるのかは現時点では不明です。SamsungもGalaxy S8で同様のチャレンジに挑んだそうですが、最終的に指紋センサーは背面に搭載されています。Touch IDについてはApple関連の情報を取り扱うMac Rumorsが「Appleは(プレミアムモデルから)指紋センサーを完全に排除することを余儀なくされるかもしれない」と報じており、同じApple関連メディアの9to5Macは「(AppleがTouch IDを廃止すれば)利便性とセキュリティの両面で新たな問題が生じる」と否定的なコメントを残しています。



これらに加え、プレミアムモデルではカメラの改良にも取り組んでおり、iPhone 7 Plusのような水平方向に伸びるデュアルカメラではなく、垂直方向に伸びるデュアルカメラを計画中とのこと。また、Appleはフロントカメラにデュアルレンズを採用する可能性もあるそうです。また、「AppleはiPhoneのカメラに拡張現実(AR)ベースの機能と被写界深度の拡張機能を追加することを検討している」という情報もあります。



なお、新型3モデルのコアとなるSoCはいずれも10nmプロセスで製造される見込みで、これはiPhone 7に搭載されているA10に用いられた16nmプロセスから進歩しています。

登場が待たれるiPhoneのプレミアムモデルですが、供給面に制約が出てくる可能性が高く、多くのユーザーはリリースされる秋頃から1〜2カ月経過しなければ入手できないだろうとBloombergは報じています。