年金改革反対派が国会議員に暴力  蔡総統、理性的な行動求める/台湾

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(台北 19日 中央社)立法院(国会)前で19日午前、複数の立法委員(国会議員)が年金改革反対派の市民に取り囲まれ、暴力や暴言を振るわれる騒ぎがあった。蔡英文総統は同日午後、昨年5月の就任後初めて総統府のメディアセンターで談話を発表。暴力によって改革を先延ばしにしようとする行為を野放しには決してできないと述べ、「改革に向けたわれわれの決意を阻むことはできない」と反対派の市民に対し冷静になるよう呼び掛けた。

立法院では同日、年金改革法案を審査する委員会を開催。それに合わせ、反対派の市民は18日から立法院を包囲し、抗議活動を行っている。

野党・時代力量所属の徐永明議員は立法院の敷地内に入ろうとした際、抗議活動を行う市民に引っ張られたり、水をかけられたりした。「もはや集団暴行といった状態だった」と徐氏は語る。与党・民進党所属の王定宇議員ら3人も暴言を浴びせられ、身動きが取れなくなった。

年金改革法案は、保険料納付額の値上げや受給条件と給付額の見直しなどを柱としている。蔡政権は必要性を強調し、改革推進を目指しているものの、一部からは反対の声が上がっている。

(葉素萍、顧セン/編集:名切千絵)