【ライターコラムfrom水戸】「勝利の喜びを地域に還元」市民クラブ水戸が進める独自の取り組み

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 最近、水戸市近郊を自動車で走っていると、自然と目に入ってくるのが、ファミリーマートの駐車場入り口に立てられている「ホーリーホック勝利翌日はTポイント2倍」という看板だ。水戸ホーリーホックに興味がある人は勝利の翌日に嬉々としてお店に入り、興味がない人もその看板を見たら、ホーリーホックの試合結果を確認する。今季、すでに3度ほどそうした光景が繰り広げられている。

 今季開幕前、水戸ホーリーホックはTポイントサービスの運営を行う株式会社Tポイント・ジャパンとJクラブ初となる年間の提携を結び、Tポイントを活用した地域活性化キャンペーンを展開することを発表した。対象となるのは水戸市、ひたちなか市、那珂市、東海村、城里町、笠間市、小美玉市、茨城町、大洗町にあるファミリーマート、ENEOS(吉田石油、関彰商事)、TSUTAYA(ブックエース、WonderGOO)、川又書店、カメラのキタムラ、エクセルシオールカフェ、ロッテリア、吉野家、新星堂(※一部対象外店舗、個別の対象外条件、ポイントが貯まらない商品・サービスもあります)の全237店舗。リーグ戦に勝利した翌日に対象店舗で利用した際に貯まるTポイントが2倍になるという非常にお得なキャンペーンが立ち上げられた。

 これまでも市民クラブとして水戸ホーリーホックは「地域のために戦う」を合言葉に戦ってきたが、このキャンペーンのすごいところは、ホーリーホックやサッカーに興味がある人だけでなく、すべての市民に経済的な喜びを与える点にある。まさに勝利の喜びを地域に還元しているのだ。

 また、前述の通り、ホーリーホックの試合結果を気にする人が増えることも大きな要素である。民放局がなく、地域メディアに乏しい水戸の地において、ホーリーホックの情報を多くの市民に届けることは難しく、「ホーリーホックは隠れて試合をしている」といった声もしばしば耳に入ってくる。そんな環境において、多くの方に試合結果を気にしてもらえるだけでもこのキャンペーンの意義があると言える。

 これまで地域とともに歩んできたホーリーホックだが、このキャンペーンを契機に、地域との関係をより密なものとし、さらなる広がりを生み出していくことが期待されている。

文=佐藤拓也