送検される渋谷容疑者

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 千葉県我孫子市でベトナム国籍の同県松戸市立六実(むつみ)第二小3年、レェ・ティ・ニャット・リンさん(9)の遺体を遺棄したとして、死体遺棄容疑で逮捕された同小保護者会長の渋谷恭正容疑者(46)が、リンさん失踪直後と、警察の捜査が進んだ時点で、態度が豹変していたことが保護者会関係者らの話で分かった。自宅から押収されたわいせつDVDや書籍の中には、外国人ものや児童ポルノとみられるものも含まれていたという。

 千葉県警捜査本部は渋谷容疑者の自宅から複数のひもを押収、一部のひもは太さ1〜2センチだった。リンさんの首には絞められたような痕があり、関連を調べている。

 18日付の朝日新聞は、自宅から多数のわいせつなDVDや書籍が押収され、外国の女性を扱った作品のほか、児童ポルノとみられるものもあったと報じた。また、押収したキャンピングカー内についても詳細に調べている。

 渋谷容疑者をめぐっては、同校に通う児童の母親は、リンさんが遺体でみつかった翌日の3月27日に開かれた臨時保護者会のことを思い出す。

 「このときは、校長先生に非難が集中していた。それまで不審者情報を保護者にメールで知らせるシステムがあまり活用されておらず『ちゃんとやっていれば、こんなことにはならなかった』という声が飛ぶなかで、出席していた渋谷容疑者は特に何か気にかけた様子が全然なかった」

 近隣の女性によると、渋谷容疑者は小学校の保護者会長のほか、自身が卒業した中学校の有志らで作られる団体にも所属していた。女性は「4月1、2日の週末に団体がお店を出すお祭りで、やきそばを焼いているのをみた。娘さんとみられる女の子も、ごく普通に連れてきていた」という渋谷容疑者の姿を見かけていた。

 しかし、4月6日に開かれた保護者会の会合に参加した渋谷容疑者の様子は一変していた。渋谷容疑者はこの前後に捜査本部の任意の事情聴取を受けたとされる。前述の児童の母親は「明らかに顔色が悪いと感じた。いつもなら明るく冗談を言ったりするような人だけれど、全然そんな素振りもない。『犯人、早くみつかるといいね』と誰かが声をかけても黙ったままだった。このとき、初めて『もしかしたら…』と思った」と振り返る。

 積極的に保護者会や見守り活動に参加していた渋谷容疑者だが、近所に住む主婦の1人は「昔から渋谷容疑者を知っている人は『キレやすい』などいいイメージを持っていない」と話す。

 六実でバーを営むアイルランド人の男性(30)は「ほかの国では(保護者会長のような)重要な立場に立つ人は必ず、それまで何をやってきたのか『バックグラウンド』を調査される。日本はそうしたことがないのかと驚いた」と話した。