韓国の旅行会社を最近悩ませているという「ちゃっかりツアー客」について韓国メディア・韓国日報が伝えたところ、これに大きな反響が寄せられている。写真は仁川国際空港。

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韓国の旅行会社を最近悩ませているという「ちゃっかりツアー客」について韓国メディア・韓国日報が伝えたところ、これに大きな反響が寄せられている。

3泊5日のパッケージツアーでこのほどタイに出掛けたというチョンさん(28)は、「迷惑な客のせいで旅行が台無しになった」と話す。同じツアーに参加した30代とみえる夫婦が、現地に到着するなり「現地ではフリーかと思っていた」と主張し団体行動を拒否したのだ。現地ガイドの説得にも耳を貸さず、逆に「私たちの旅行をぶち壊すつもりか」と言い放ち立ち去ってしまったという。チョンさんは「1分1秒も惜しい旅先で、言い合いをただ見守って20分近く無駄にした」とこぼした。

海外パッケージツアーは、旅行会社が現地業者に対し一定数以上の送客を保証することで仕入れ値を安く抑え、客にも安く提供できる仕組みだ。往復の航空券を単独で購入するよりも安い特価ツアーも決して珍しくない。利用客としては何よりその安さが魅力だが、そうしたパッケージ商品を購入し、現地で離脱する客が増えているという。購入時に日程を確認したはずが、「気に入らない日程が含まれているのでそこには行かない」とか「自分のスタイルに合わないので一緒には行けない」と現地で駄々をこねる客のほか、中には「ガイドの案内を受けないからガイド費用は払わない」という客も。韓国からの旅行客が多い東南アジアでは、10人中2人の割合で離脱者が出るそうだ。

こうした客に対し、旅行会社として取れる有効な策は今のところない。韓国公正取引委員会が2014年「契約で定められた旅行日程に無理に参加する義務はない」との判断を下したため、違約金を取ることもできないという。また、一部のパッケージツアー客からは「1日に2〜3カ所もショッピングセンターを回りあれこれ高い商品を売り付けるツアーはさすがにどうか」との声も上がっており、旅行会社と客との溝は簡単には埋まりそうにない。

記事にはネットユーザーから1000を超えるコメントが寄せられているが、「こういう客は迷惑ではあるけど、旅行会社がこれまで客に対してやってきたことを考えればかわいいものだよ」「ツアーでの押し売り、意味のない目的地で2時間我慢。旅行会社の方が問題だね」「こういうのを自業自得という。時代遅れのツアーをいまだにやってるからいけないんだよ。20年前とまったく同じ」と、旅行会社への批判の声が多数を占めている。

一方で、「あまりに自分勝手」「こういう客が、周りに安く旅行をする技とかを触れ回ってるんだよな」「すべて市民意識が最低の国民のせいだ」「自分のことしか考えない迷惑なやつらが実に多い」「わあ、こんな人たちがいるのか。まるで後進国の未開人だ」と、客を非難するコメントもさまざま寄せられた。(翻訳・編集/吉金)