2004年から中国国内における建設が始まった高速鉄道だが、その営業距離は2016年末までに2万2000キロメートルに達している。15年末における総営業距離は1万8000キロだったため、16年だけで4000キロもの路線を新たに建設したということになる。(イメージ写真提供:(C)Tassaphon Vongkittipong/123RF.COM)

写真拡大

 2004年から中国国内における建設が始まった高速鉄道だが、その営業距離は2016年末までに2万2000キロメートルに達している。15年末における総営業距離は1万8000キロだったため、16年だけで4000キロもの路線を新たに建設したということになる。

 中国の国土の広さを考えれば、米国のように空路で移動した方が速いと思われるが、中国がこれほどまでに高速鉄道を建設し続けるのはなぜなのだろうか。中国メディアの今日頭条が16日付で掲載した記事は、中国が高速鉄道網を建設する背後にある意義について説明している。

 記事は、中国が高速鉄道網の建設に躍起になっている理由について、「乗客1人を移動させるに当たって必要となるエネルギーが、飛行機の10分の1に満たないからだ」と説明し、高速鉄道は飛行機に比べてかなりの低コストで人びとを移動させることができるためだと論じた。

 さらに別の理由として、高速鉄道には路線周辺の発展を促進する力があるという点にも言及、例えば北京と上海を結ぶ京滬(けいこ)高速鉄道の場合、両都市間を直接行き交うのは乗客の4%に過ぎず、96%は北京と上海を結ぶ路線の途中にある都市で乗降車していると指摘、結果として路線間にある都市は活力に満ちるようになったと説明した。

 飛行機であれば出発と到着の2点を行き交うことしかできないが、高速鉄道であればこの2点だけではなく、その路線間に存在する都市の経済も刺激できる。特に中国は高速鉄道を始めとするインフラ整備を内需拡大策の一環としてきた経緯があるうえ、輸送コストも飛行機の10分の1以下ということであれば、自国経済を活性化する可能性を持つ輸送手段として今後も建設が推進されて行くだろう。しかし、「赤字路線」を増やさないような慎重な建設計画も求められていると言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Tassaphon Vongkittipong/123RF.COM)