17日、あるTwitterユーザーが、川崎踏切事故を「美談」として扱う報道に疑問を呈し、反響を呼んでいる。

この事故は15日、神奈川・川崎にある京急電鉄の踏切内で起こった。踏切に侵入した高齢男性を助け出そうと児玉征史さんも入り込み、ふたりとも列車にはねられ亡くなったという。毎日新聞では「正義漢『自分だったら…』 川崎・踏切事故 銀行の同僚ら悼む」と題して、事故を報じていた。

記事によると、高齢男性を助け出そうとした児玉さんは、横浜銀行の人財部主任人事役を務めていたという。児玉さんの同僚らは「正義感があった」と話し、また、同期入行だった男性は「危険でも人助けしようとした行為に意外性はない。優しい人間だった」と振り返るなど、児玉さんの人柄や行動を称えている。

神奈川県警川崎署によると、児玉さんは踏切外から高齢男性に声をかけた上で、遮断機をくぐり、高齢男性を引き戻そうとしていたとしている。

とあるTwitterユーザーは、この新聞記事を撮影した画像を添付し、「なんで美談として扱うんだろう?」「新聞は『線路に入る前に非常停止ボタンを押す』ってことを広く啓蒙すべきでないの?」と疑問を綴ったのだった。今回の事故については「非常停止ボタン」が押された形跡がなかったという報道もある。

ユーザーは「美談にしてもいい」と許容した上で、「新聞は『線路に入る前に非常停止ボタンを押す』ってことを広く啓蒙すべき」「『とにかく非常ボタン!』ってことも必ず書いてほしい。本当に切に願います」と重ね重ね訴えたのだった。このツイートは、19日16時半の時点で6100件以上のリツイートと、2800件以上の「いいね」を集めるなど、ネット上で話題となっている。

もっとも毎日新聞については、今回の事故を受けて川崎市が京急電鉄と協議を始める方針であることも報じている。

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