17日、BBC中文網は記事「八田與一像の首が落とされる、反日・反中の対抗関係は続くのか?」を掲載した。動機についてはいまだに明らかとなっていないが、民進党政権による「脱蒋介石」への抵抗と指摘する声もある。資料写真。

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2017年4月17日、BBC中文網は記事「八田與一像の首が落とされる、反日・反中の対抗関係は続くのか?」を掲載した。

16日、台湾・台南市の烏山頭ダムで、日本人技師・八田與一氏の銅像の頭部が切り取られていることが明らかとなった。八田氏は日本統治時代の台湾でダムやかんがい施設の建設に尽力した人物。銅像は1986年前に建立され、現地の農民からも尊敬を集めていた。

17日、元台北市議会議員の李承龍(リー・チョンロン)氏がSNSで自らの犯行だと発表した。仲間の女性と2人で、15日にノコギリを使って頭部を切り落としたという。同氏は一国二制度による中国との統一を主張する中華統一促進党に加盟している。今回の行動は「義挙」だと主張している。

動機についてはいまだに明らかとなっていないが、民進党政権による「脱蒋介石」への抵抗と指摘する声もある。民進党政権になって国民党の独裁統治時代に作られた各地の蒋介石像の撤去が進められている。急進的な台湾独立派が勝手に像を破壊する事件もあった。蒋介石に代表される一つの中国に対抗する「反中」の流れに、八田與一像の破壊という「反日」で対抗しようした可能性が高い。(翻訳・編集/増田聡太郎)