芦田愛菜の“もっと知りたい光線”
に池上彰はご満悦

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 2010年に発生したメキシコ湾原油流出事故を描く「バーニング・オーシャン」のトークイベントが4月18日、東京・TOHシネマズ新宿で開催され、ジャーナリストの池上彰と女優の芦田愛菜が出席した。

 ピーター・バーグ監督とマーク・ウォールバーグが、「ローン・サバイバー」に続いてタッグを組んだ本作。メキシコ湾沖約80キロに位置する石油掘削施設ディープウォーター・ホライゾンが、海底油田から逆流してきた天然ガスが引火したために大爆発を引き起こし、海上一帯が火の海に。施設に閉じ込められた作業員126人は、生きて家族の元に帰ろうと決死のサバイバルに身を投じる。

 池上は「家族の話かと思ったら、石油の取り出し方の話になる。会話の中で(仕組みが)わかる、脚本がうまい」と本作の語り口の巧みさを絶賛。「私たちは石油なしでは生きていけない。だから危険を冒してでも取ろうとする」といい、「石油というのは勝手に噴き出してくるもの。どうコントロールするかが大変」と続ける。映画では、作業工程が遅れているため安全チェックを十分に行わず、結果的に事故の引き金となるが「メキシコ湾はハリケーンがいっぱい来るところ。本来別の船が行くはずだったが、それがうまくいかなくなって急きょディープウォーター・ホライゾンが代打で行くことになったんです。だから予定が遅れている。映画の中でも『予定が遅れている』というセリフがあったと思いますが、それはハリケーンのせいなんです」と解説した。

 「劇中に登場する“BP社”は、元々『ブリティッシュ・ペトローリアム』、つまり英国石油。それが多国籍企業になって、『英国』と名乗るわけにいかないので“BP”になったんです」「石油の単位はバレルですが、樽(たる)という意味。石油が初めて見つかったアメリカで、石油を掘り出した際に黒い液体が噴き出してきてどうしようとなったときに、チェリー酒の空き樽があってそこに入れたことが始まり」という池上の豆知識の数々に「初めて聞くことだらけ」と目を丸くした芦田だったが、飲み込みの早さで池上を驚かせる場面も。自身の経験をまじえ「ちゃんと準備しないと失敗することの方が多い」と語り、「おかしいと思ったときにすぐに行動しないと。安全というのは、“多分”じゃなく“絶対”じゃないと駄目」と作品から得た教訓を述べた。

 「バーニング・オーシャン」は、4月21日から全国公開。