英ロンドンにあるセントジェームズ・パークの木陰でキスをするカップル(2016年11月1日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

写真拡大

【AFP=時事】見た目で容赦なく判断されることの多い恋愛市場だが、「非イケメン」男性たちは、ユーモアがあるか機転が利く、もしくは詩的な部分を持ち合わせていることで自らの容姿をカバーできると本能的に知っている──。このような感覚について科学的に検証した一風変わった研究の結果が19日、発表された。

 研究によると、ルックスが十人並みでも、創造性に富んだ男性に対しては、女性は魅力を感じるのだという。

 研究を行ったのは、英スコットランド(Scotland)にあるアバーテイ大学(Abertay University)の心理学者、クリストファー・ワトキンス(Christopher Watkins)氏。同氏はまず、実験の参加者らに複数の男女の写真を見せ、容姿だけに基づいて格付けを行わせた。

 そして、別のグループにも同じ写真を見せ、今度は被写体となった人物の創造性を示す手掛かりも一緒に提供した。

 1つ目の手がかりは、シュルレアリスムの巨匠ルネ・マグリット(Rene Magritte)の絵画作品「恋人たち(The Lovers)」を見て考えたことを100字で表したとされる文章だ。この作品は頭を白い布で覆った恋人たちがキスをする様子を描いたものだ。回答の半分はつまらない内容か、事実そのものの感想が述べられているだけだったが、残りの半分はこの絵に触発された考察や概念的な内容だった。

 もう一つは、それぞれの顔写真にありふれた日用品──タイヤなど──の新たな使い方について書かれた回答が添付された。回答の半分は独創的だったが、残りの記述内容はそれほどでもなかった。

 その結果、いわゆるイケメンではない男性でも創造的な一面を示すことで、人気コンテストの順位が大幅に上がることが分かった。

■女性の魅力のポイントは、やはり見た目?

 AFPの電話取材に応じたワトキンス氏は、「ハンサムではなくても創造性に富む男性は、魅力という点で、ハンサムではあるものの創造性に欠ける男性とほぼ肩を並べるに至った」と話した。

 だが女性となると話は別だ。女性の魅力を感じる最重要ポイントは、やはり見た目なのだという。

 ある実験では、女性の魅力をアップするためには創造性は無関係で、見た目が魅力的ではない女性の場合は、むしろ創造性がマイナスに作用し、本来の魅力をかえって損ねる結果が示された。

 ではなぜ、女性たちは男性の創造性を高く評価するのだろう。

 ワトキンス氏は進化生物学をその理由に挙げ、私たち現代人は今も無意識のうちに本能的な判断基準に駆り立てられ、健康な子孫が保証され、一緒にいると生き残ることができそうな相手を探しているのだと指摘した。

「創造性については、その人物が特定の課題に時間と労力を注いだり、さまざまな物事を、生存に役立つであろう斬新な方法で捉えたりする資質を備えているサインと考えられている」とワトキンス氏は話す。

 登録者の顔写真を載せているネットの出会い系サービスの場合は、利用者がちらっと見ただけで相手に対する興味の有無を判断し、さっさと次の写真に移動することが多い。いわゆるオタクと呼ばれる人たちや詩人タイプの人たちにとっては大いに不利な状況と言えるだろう。
【翻訳編集】AFPBB News